本場ヨーロッパでの経験を生徒にどう伝えるか “一流の音を毎週浴びるとレッスンはこう変わる”

Igor Levit リサイタル
こんにちは!
オーストリアからえりょんです。
今日はクラシックの本場で学び続ける
ピアニストのリアルをお話いたします。
私は今、毎週のように
コンサートホールに足を運んでいます。
去年行った演奏会は、
数にして年間11回程なんですが、
今年は予定も含めると、すでに7回。
具体的には2026年、
1月20日 ブゾーニ国際コン勝者リサイタル
2月14日 ウィーンフィル
2月21日 ウィーンフィル × ラン・ラン
2月28日 ラファウ・ブレハッチ
そしてこれからの目下予定は、
3月7日 エヴゲニー・キーシン
3月14日 カティア・ブニアティシヴィリ
3月20日 ブルース・リウ
現状オーケストラ、ピアノ協奏曲、
ソロリサイタルが多いですね。
今まだ3月頭なので、
回数はこれからどんどん増えそうで、
この調子で行くと
去年の回数は優に超える予定です。
オーストリアに居られる以上、
このチャンスを出来るだけ逃したくない
そんな思いで、
世界の第一線で活躍する演奏家たちの音を
生で聴き続けています。
一流の音を毎週浴びると、レッスンはこう変わる

アルゲリッチのピアノ協奏曲
生演奏を聴くということは、
「音の基準」を更新すること
私たちは、
自分が知っている音を基準にして演奏します。
もしこの基準があいまいなら、
どれだけ練習してもどこかで迷子になる。
本物の音を体で浴びると、基準は引き上がる。
耳が変わると、求める音が変わる。
求める音が変わると、練習が変わる。
そしてこれは、レッスンにも直結します。
生徒さんの音を聴いたときに、
「何が足りないのか」だけでなく、
「どこへ向かえばよいのか」を、
より具体的に示せるようになる。
タッチの方向
音の立ち上がり
和声のバランス
フレーズの設計図
そのために必要な技術
耳が知る本当の音楽を求め続けられること
これが、今の私のレッスンの
大きな強みの一つと考えています。
クラシック音楽の中心地
オーストリアで学び続ける者として、
一流の音楽から得た気づきを、
可能な限りレッスンに還元しています。
本場本場言うけどそんなに良いのか?

日本でもよく演奏会に足を運びました。
東京の中心に住まわせていただいており、
名だたる演奏家のコンサートには
負担なく行ける距離におりましたので。
世界トップの教授の公開レッスンや、
マスタークラスもしばしば聴講して参りましたし、
毎年お正月になればウィーンフィルを
テレビで観て聴いて来ました。
ただ、ここは言語化が難しいのですが、
オーストリアで聴く音楽は
日本で聴いてきたそれとは違う
そんなように感じることも正直あります。
例えばウィーンフィル。
会員以外は定期演奏会のチケットが
なかなか取れないこともあり、
今年に入りようやく聴くことが出来ましたが、
後悔しました。
なぜもっと早く聴きに来なかったのか
在住4年も経って遅すぎたと。
今までも日本で素晴らしい演奏会に出会う度、
素晴らしい録音(CD)に出会う度、
頭をハンマーか何かで殴られたかのような
衝撃を覚えたものでした。
しかしウィーンフィルは
それとはまた違った衝撃でした。
彼らの音楽を聴くだけで、
音楽への答えがすべて見えるかのよう
上手く例えられているか分かりませんが、
分からない言語の映画を見ても
ストーリーを何となくしか把握できないものが、
日本語字幕が入り全て理解できるようになる
ウィーンフィルの音楽には
そんな解像度の高さと深さがありました
「これを常に聴いていられるなら
もうレッスンはいらないかも」
そんな風にさえ思えました。
よい音楽を聴くことの本当の意味を、
私は44にしてようやく知ったのかもしれない
終演後、次も聴きたい!と強く思い、
2日後のチケット争奪戦に挑み、
発売時間ピッタリにWEBアクセスするも
既に63人の順番待ち、
自分の順番ではもう空席もほとんど無い中、
奇跡的に2度目の定期公演チケットを獲得。
翌週もウィーンフィルの音楽を拝めたのでした。

びっくり&面白くてついパシャリ📸
一回目はモーツァルトとドヴォルザーク
二回目はマーラーとバルトークでした。
来シーズンも可能な限り
ここにお金を使う予定で、
節約生活に勤しんでおります(笑)
この経験をレッスンでシェアできる喜び

昨夏、内田光子さんリサイタルを舞台席で
私が今ここに居られて、
音楽を続けることが出来ているのは、
これまでの全てのご縁のお陰です。
私の家庭は決して裕福ではありませんでした。
詳細は控えますが桐朋学園での音大時代は
かなりの苦学生でした。
奨学金も全額いただいてましたし、
お聞き苦しいかもしれませんが、
家のガスが止まった経験もありました。
普通なら大学から帰宅後は練習をして
次のレッスンに備えると思いますが、
私は皆が練習している間にアルバイト。
卒業してからも一般企業に入り、
奨学金を償還しながら
ピアノを続けて参りました。
(奨学金は自ら全額償還済です)
東京の中心に住めたのは親戚のお陰。
それなしではピアノは続けられなかったでしょう。
根気強く向き合ってくださった先生方
社会で生きることを教えてくれた同僚や上司
力を貸してくれた親戚の叔父
どんな境遇でも諦める選択をさせなかった母
ほか私の人生で出会ってくれたすべての皆さま
これまでの人生で出会ったすべてのご縁が
今につながっていると確信でき、
だからこそ自分が今できる事で
世の中に還元させていただきたい。
レッスンではいつもそんな気持ちで
生徒さんと音楽のひとときを過ごさせていただいてます。
とはいえ、ここまで書いたような
堅苦しさなどはレッスンではほぼなく、
自分自身心から楽しんでしまってます。
きっと最近YouTubeに上げている動画でも
それはバレているんじゃないかな(笑)
生徒さんとのレッスンは本当に楽しい!
25年ピアノを教えてきて、
ようやく天職と思えるようになって来ました。
今後も出来るだけ学びを続けて
レッスンでシェアしたいと思っておりますので、
興味のある方はぜひ一緒に学びましょう。
レッスンの度に発見と喜びを
疑問が解消される爽快感を
回を重ねるごとに身につく実力を
お約束いたします。そして、
音楽が皆さまの日々を彩り
心の滋養となりますよう
お手伝いさせていただけましたら幸いです😊
最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは今日もよい音楽を☘

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