【ピアノのレッスン時間は何分?】子供の上達に最適な頻度と回数
こんにちは☀️
こんばんは🌛
お疲れ様です💨
オーストリア在住ピアニストの
かん えりょんです。
今日はピアノのレッスン時間について、
お話をさせていただこうと思います。
お子さんのレッスン頻度に迷われている
保護者さんや、
一般的といえる頻度や回数を
お知りになりたい独学の方、
はたまたピアノの先生方にも、
この記事が
少しでもご参考になりましたら幸いです🍀
ピアノのレッスン時間は何分? 子供の上達に最適な頻度と回数
ピアノのレッスン、皆さんは
どのくらいの頻度で受けられていますか?
これからピアノを始めようという方の中には、
月にどのくらいの回数、受講したら良いか
迷われる方もいらっしゃるかもしれません。
今日は私のこれまでの経験からの考えと、
実際に現在行っているレッスンの回数と頻度を、
詳しくお話して行きたいと思います。
ちなみにこの記事を書いている人(私)は、
6歳からピアノを始めて
桐朋学園大学演奏学科を卒業。
現在ピアノの個人レッスン、リシュモア音楽院講師、
演奏活動の傍ら
バイオリン教室の専任ピアニストを務めております。
(2022年2月まで)
2022年6月から、
音楽の都・ウィーンのある
オーストリアに移住しています。
最新の経歴とご挨拶はコチラ ↓
「え、回数とかそこまで関係あるのかな…
なにも月に1回とかでなければ、
それなりに上達はするんじゃないの?」
なんて思われる方がいらしても
不思議ではないと思います。
なぜなら皆さんご存じの通り、
ピアノはレッスンも大切ですが
お家での練習が本当に大切
ですよね。
ですのでそれゆえに…!(語気強め)
レッスンの頻度や月ごとの回数が、
意外な盲点
となること、あるんです。
生徒さんの年齢や気質・レベル・曲数・レッスンの目的により変わる
では具体的に、どれくらいの頻度で
レッスンを受講すれば良いのでしょうか。
これは様々な要素が関わってくることで、
それにより大きく変わります。
今日は大きく年齢別に、
私が考えるオススメの頻度を
ご紹介して行きたいと思います。
未就学児・小学生以上・受験生と
3パターンに分けてお話いたします。
【未就学児】大きく2通り
私の過去の記事でもご紹介しておりますが、
未就学のお子様の場合、
そもそも今がピアノレッスンの開始に
適しているかどうかを、
見極める必要があります。
ピアノレッスンを開始するのに最適なのは
基本的に5才前後と、私は考えます。(例外あり)
今レッスンを開始してOKか
それとももう少し待つべきか
まずはここを判断しましょう。
ご参考までに、
ピアノレッスン開始時期についての記事が
こちらです。ご興味あればご覧ください☺️
↓ ↓ ↓
その上で、
落ち着いた性格(気質)で
集中力のあるお子さんは、
1レッスンを45分くらいまでとします。
中には60分のレッスンが出来るお子さんもいます。
レッスン中に内容の理解が出来、
お家での練習までしっかりこなせる場合、
最低でも週に一度、受講していただきます。
活発で方々に意識が向きがちで
長い時間の集中が難しいお子さんは、
1回のレッスンを長くても30分程度におさめます。
週に一度ご受講いただくのが望ましいですが、
最低でも月3回を下回らないよう、回数を組みます。
【小学生以上】集中度や理解度・目的に応じて
小学生以上になりますと、
気質はそれぞれでも
先生の話がきちんと聞けるようになり、
ある程度の自律が出来るのと
集中力も伸びてくることから、
最低でも1レッスン45分。
回数は週に一度が望ましいですが、
最低でも月3回を下回らないように組みます。
しっかり基礎からカリキュカムを組む場合、
集中力や曲の量にもよりますが、
1回60分〜90分のレッスンになります。
また別途、座学のレッスン
(楽典ほか音楽理論、聴音などのソルフェージュ)
を追加する生徒さんもおられます。
これは基礎練習に始まり、
バロック〜近・現代までの曲を
偏りなく学び ← ココ大切💡
音楽理論やソルフェージュまで含めて
満遍なく学ぶために必要となる時間です。
いわゆるそれなりに「弾ける」子は、
毎週レッスンしている というのが
これまでの経験から申し上げられます☺️
【受験生】必要とあれば連日?!
さて、ここからはピアノを本気で学ぶ
受験生に向けたお話です。
受験やコンクールなどを控えて
ピアノに向き合っていらっしゃる生徒さんは、
もう既になさっている事でしょう。
私が申し上げるまでもないお話かもしれません。
こういった方々は、
必要に応じてかなりの頻度で
レッスンを受けておられます。
自分の生徒さんにしても
周りの生徒さんにしても
そうそう過去の自分にしても
先生が「明日またいらっしゃい」
と仰るものなら、
明日また聴いてもらう。
二日後また聴きましょうと言われれば、
二日後また受講する。
こうなるともう、
週に何回とかいうお話ではないですね。
1回のレッスン時間も
1時間では足りない事が多く、
数時間に及ぶこともあります。
試験や本番までに必要なだけ、
アドバイスをいただきます。
最低ラインには理由が。着実に上達するなら適切な頻度を選ぶ事が重要。
年齢別に述べさせて頂きましたが、
どこか少しでもご参考になれば幸いです。
また、
【未就学児】と【小学生以上】で
月ごとの最低回数を設けたのには
2つの理由がございます。
ひとつは、
子供の自習(自宅での練習)には限度がある
丁度よい例えがありました☺️
コロナ禍でレッスンがお休みになった
生徒さんの殆どに見られた事ですが、
分からないことは
分からないままだから
その先に進めない
↓
進めない(ちゃんと弾けない)から楽しくない
↓
楽しくないから練習しない
↓
でも親に言われるから練習する
↓
間違ったり変なクセのついた演奏を繰り返す
↓
その変な状態のまま演奏が固まってしまう
こんな事がありました。
コロナは特殊な事象ではありますが、
私もこのような経験が出来たことで、
レッスンの間隔が空く事の恐ろしさを
身をもって体験することが出来ました。
パーキンソンの法則 早期の軌道修正とモチベーション維持のため間隔を空けない
1回のレッスンで受けた指導内容は、
大抵のお子さんであれば
早ければ2〜3日
遅くても4〜5日あれば
消化する事が出来ます。
それが次のレッスンまでに
10日も2週間も空いてしまうとなると、
先ほど述べたコロナ禍のような出来事が
小さな規模で起こる可能性が高く、
また、次のレッスンまでに与えられた時間で
その課題をこなそうという流れになります。
これは名言を引用すると、
パーキンソンの法則
第1法則: 仕事の量は、
完成のために与えられた時間を
すべて満たすまで膨張する
これはどういうことか。
例えば、
次のレッスンまでに2週間あるとすると、
その2週間を使って
前のレッスンで言われた課題をこなそうとしますね。
ではこれが、
次のレッスンまでが1週間であれば、
その1週間を使って、
前回言われた課題をこなそうとする訳です。
お分かりいただけましたでしょうか。
与えられただけの時間を
フルに使ってしまう
という事です。
レッスンの間隔が空きがちな生徒さんは、
それだけ上達も緩やかだなと、私の肌感覚。
ですが一方で、
レッスンの間隔が空けば
その分新曲の譜読みなど、
予習を沢山しておいてくれる生徒さんもいます。
が、
結局その予習まで含めた曲を全て見るには、
1回のレッスン時間が長くなります。
実際、長時間のレッスンを望まれる生徒さんは
あまりいらっしゃらず、
いつもの時間内で見るため、
全てをレッスンする事が出来ません。
レッスン時間を長くとることは、
受験生など事情がない限り、
集中力の観点から私もあまりお勧めいたしません。
ですので、
やはり適切な間隔(回数)・時間で
ご受講なさるのがよろしいかと思います☺️
時間は命そのもの
有効に使って人生の質を高める
これは私のモットーでもあります。
さいごに自分のモットーに繋がって良かった。(ホッ💨
信念を忘れずに。
最後までお読み頂きありがとうございました🍀
それでは今日もよい音楽を☺️
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