【長く無理なく弾き続けるために】年齢79歳!アルゲリッチの演奏に学ぶ奏法(ショパン@Youtube)

こんにちは☀️
こんばんは🌛
お疲れ様です💨
ピアニストの かん えりょんです。

今日は奏法について
入り口のお話をしたいと思います。

2020年7月1日付けで
こんな映像を見つけました。

無観客オンライン配信でしょうか

マルタ・アルゲリッチ
ショパン ピアノソナタ第3番 作品58 ロ短調

アルゲリッチは皆さまご存知、
アルゼンチン出身のピアニスト。
現在、世界のクラシック音楽界で
最も高い評価を受けている巨匠のひとりです。

彼女の凄さがどれだけのものか

わかる人はわかると思うのですが…

私は彼女を、
最大限の敬意を込めて
「モンスター」と、
ひとり勝手に呼ばせていただいております。

彼女の来歴については
Wikipediaに掲載がありますので
そちらをご参考に。
興味深いですよ☺️
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B2%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%81

さて。
そんなアルゲリッチ、

1941年6月5日生まれですので
御歳79歳になられます。

見てください。
聴いてください。
この動画を。

ここからどれだけのものが学べるか。

姿勢から得られるものの多さ

アルゲリッチに限らず
よい音楽をされる方は皆さんそうですが、

楽器が豊かに良く鳴る体の使い方を
しっかりと心得ていらっしゃいます。

腕のしなりに始まり

上半身
二の腕から肘先まで
手首から先の「手」そのもの
それらを連結する関節(肩・肘・手首・指の関節)
これら全てを支える重心の取り方

そしてこの「土台」の使い方

これらは「よい音」だけを生むのではなく、
演奏で消耗する体の負担をも軽くします。

体は消耗品です。

人間がいつか必ず死ぬことを考えれば当然ですね。

ですがアルゲリッチのこの演奏を見てください。

79歳とは思えぬ完全なる現役っぷり。

余談〜
アルゲリッチの若い頃の演奏を知る方は違いがわかると思いますが、
彼女は極度にテンポのはやい演奏で知られています。
私も彼女のCDを聴くたび、
ムササビのような疾走感のテンポで
音楽的にも技巧的にも深い作品を
弾き倒す(この言葉は彼女のためにあると思う程)のに、
何度呆然として来たことでしょう。

そんな余談を経て、
この動画で見られる演奏には
豊かで、含みがあって、
歳を重ねられた円熟味の溢れる
若き頃とはまた違って素晴らしいものが感じられますね。

またまた余談〜
さっと弾き始めて、終えては軽くお辞儀のあと
キッと客席(?)の方を睨んで引っ込んでいく
ここにアルゲリッチらしさが出ているようで
微笑ましくなります。
「はい、弾いたわよ、こんなもんでしょ」といったところなのでしょうか☺️

よくよくこの演奏の様子を見ながら
沢山のものを盗んで欲しいと思うのです。

今日はアルゲリッチさんを例に挙げさせていただきましたが、

別の方でもよいと思います。

よい演奏をされる方に共通の

カラダの使い方

ここが分かればあなたの演奏にも
新しい道が開けること
大いに期待できると思います。

アルゲリッチほか
一流ピアニストの奏法にご興味ある方には、
大変読みやすいこちらの本をおすすめします。

よろしければ、以前の記事と併せてご覧ください。
↓ ↓ ↓

それでは、今日もよい音楽を。
最後までお読みいただきありがとうございました🍀

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