【おすすめ本】大人ピアノレッスン生・今何かを頑張ってる人・好きな事に一生懸命な方に読んでほしい、笑いと共感詰まった「ヤクザときどきピアノ」(ネタバレなし書評)単行本・Kindle

こんにちは☀️
こんばんは🌙
お疲れ様です💨
オーストリア在住ピアニストえりょんです。

今日は本のご紹介を。

長い間SNSで話題になっていた本で
ずっと気にはなっていたのですが、
先日たまたま弟が「これ面白かった」
と連絡をくれたのがキッカケで、
やっと私も読む事ができました。

口コミって大きいですね。
弟よ、ありがとう。
とても面白かったよ!

以下、ネタバレなしでふれて行きます。

ヤクザときどきピアノ

商品詳細(Amazon)
https://amzn.to/4cw5nAs

表紙の男性は本の主人公。

ヤクザ専門誌(そんなのがあるのね!)の
事務所に勤めるライターさんが、
とある経験をキッカケに
52歳にして初めてピアノを習うエッセイ。

物語のクライマックスは発表会、
そこに向けて主人公の希望である
ABBAの『ダンシング・クイーン』が
弾けるようになるまでのストーリーが、
主な内容になっています。

面白かったところ

私は就寝前の時間、
二晩で読んでしまいました。

まずは文体が言葉選びやテンポ含めて
非常に読みやすかったのと、
仕事に直結する興味深い内容だったこと、
そして全172ページというページ数も
読みやすさに繋がったかなと思います。
(Kindleだとページ数は文字の大きさやレイアウト設定で多少変わります。)

個人的に面白かった点は、

  1. 「ヤクザ」と「ピアノ」というイメージ的に対極になりそうな素材で話が繰り広げられる
  2. 「ヤクザ」と「ピアノ」が掛け合い、以外にも身近なものとして共感できる話になっている
  3. 主人公の心理描写やピアノの話を、全てヤクザに例えててクスッと笑える面白さ
  4. 主人公のピアノの先生 “レイコ先生” にも、所々ほんのりヤクザ感が出ている

以上私感ですが、
差し詰めこんなところでしょうか。

あまり書くと内容に差しさわるためこの辺で^^

この本をすすめたい方

ピアノを弾く大人の方、とくに初心者さん

まずは何と言っても、主人公と同じ様な
境遇の方におすすめしたいですね。

ピアノを弾く大人の方ならきっと、
全ての方に楽しく読んで頂けると思いますが、

一番は初心者の方。
初心者と言ってもその幅は広いと思うので、

ピアノを始めたばかりの初心者の方🔰

に、最もおすすめしたい一冊です。

  • 音楽で得られる感動、心の躍動
  • “ピアノを弾く”という事に付き纏うありとあらゆる難しさ
  • 先生への思いや、先生との相性
  • 本番(発表会)に向けての心の動き
  • 練習用の楽器購入についてや住環境など

こんなことがコミカルに書かれています。

自分が日頃生徒さんと接していても
同じような場面や感覚があったりと、
比較的身近によくある話として、
共感度高めで読んでいただけるかなと感じました。

ピアノとその世界についてざっくり知りたい方

逆にピアノについて殆ど知らなかったり、
経験の無い方にも
おすすめしたいと思いました。

ピアノって何?
ピアノを習うってどういう事?

こんな問いへの答えが、

ざっくりながらもしっかりと
真理を突いて書かれている

一番納得させられたのは主人公の先生
“レイコ先生” の場面場面でのお言葉。

大袈裟かもしれませんが、

一言でズバッと

何かの啓示の如く
(ときにちょっとヤクザっぽい😂)

簡潔に述べてくれる言葉に、

私は講師の立場で納得と共感を得ました。

長年ピアノに携わって来た私ですが、
恥ずかしながらレイコ先生の言葉は
「そうそう、それが言いたいのよ」と、
従事者でも妙に納得させられるものがあり、

こんな風にいつも言葉で明確に示せたらな

生徒さんへの接し方について考えさせられた部分。

“ピアノ” とそれを弾く、または
先生に習うということについて、
経験のない方にも概要を伝えてくれる本かなと感じました。

これ以上はネタバレのため控えましょう。

今回本を薦めてくれた弟も、
ピアノ歴一年未満(6歳で断念)と
実質ほぼ経験ナシ。
それでも一つ屋根の下で長年
私のピアノに向かう姿を見てきて、
今になって色々と興味を持つ部分が
出てきたのかもしれません。
お互い大人になった今、弟からは
ピアノに関する質問をあれこれ貰ったり、
母に「なんで姉ちゃんは続けさせて
オレは辞めさせたんだよ?」と、
後悔ともつかぬ発言をしたりも^^

注:弟は決して “辞めさせられた” 訳ではなく、ピアノを弾く時の余りに暗く悲壮感・イヤイヤ感漂う姿勢に不憫で “辞めてもらう他選択肢が無かった” というのが実際(笑)

弟はこの他にも
「パリ左岸のピアノ工房」
https://amzn.to/3xf7lVK
なんかも読んだりしていて、
今はピアノへの興味があるようです^^

実家のピアノ、私の代わりに
たまに弾いてくれると助かるんだけどな^^;

と、話が少し逸れましたが、

この本でピアノを弾く人の生活が
ちょっぴり見えてくるかもしれません。

気軽・手軽にサクッと読書したい方

長文が苦手な方にもおすすめ。

全172ページなので
(Kindleはレイアウト設定により変動)、
本に慣れてる方ならあっという間。
そこまででない私でも読了まで二晩。

難しい言葉が並んでいる訳でもなく、
かと言って易しすぎもしない。
私としては初めて見る単語も幾つかあり、
夜のリラックスタイムにピッタリ、丁度良かったです。

ちなみに私はスマホのKindleで読みました。

ひと昔に比べて今は、
Kindleも対応する本がぐっと増えた感。
オーストリアに居ながらして
読みたい本がすぐに読めるのは
本当〜にありがたい事。

Kindleへの感謝は、
日本にいた頃の比ではありません✨

笑えるし、気分転換にもなる

単純に娯楽として楽しんでいただくに
もってこいの一冊かなと思います^^

きっとためになる!見どころ

ここまでお読みいただきありがとうございました。

さいごにもう一つ、
個人的に一番良かった部分を書いて
今日は終わりたいと思います。

この本、文面の随所に

巨匠の言葉 や、

ピアノ関連書籍からの引用 が、

散りばめられています。

心にズシっと来る貴重な言葉たち。

短い物語の著作にあたり
参考にされた音楽関連書の量

これは大きく驚いた部分でした。

引用元になった書籍は
全て後書きに記されていますが、
言葉が文中で引用される度、
その場で出典書籍を明記してくれてた点が
個人的に嬉しかったです。

というのも、
出典書籍の半分は既に読んだもので、
幾つか当ブログでも紹介させていただきました。
そしてあとの半分は何と、殆どが
これから読みたいと思っていたものでした。

「あぁ、この本でこんな事学んだな」
「そうだ、この本まだ読んでなかったわ」
と、思い返して記憶の整理ができ、
読みたい本リストの再確認も出来ました。
(最近読書が足りてないので頑張らねば)

この本を一冊読むだけで、
多くの音楽関連書の

美味しいトコ取り

が出来るかも?!

なぁんて^^

https://amzn.to/3TEYcxl

これからも、読んで面白かった本を
都度ご紹介していけたらと思います。

長くなりましたが
最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは今日もよい音楽を😊☘️

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