【簡単!】ピアノのペダルの踏み方・誰でもスグ出来るタイミングとコツ
こんにちは☀️
こんばんは🌛
お疲れ様です💨
オーストリア在住ピアニストの
かん えりょんです。
本日はペダルについてお話したいと思います。
- ペダルの使い方がわからない
- いつ使うか、いつ踏むかわからない
- タイミングがうまくいかない
- 踏み換えているのに音が濁る
- 音が切れる、響きが途切れる
こんなお悩みを持つ方々のご参考になれば幸いです。
本日お話いたしますペダルは、
グランドピアノのダンパーペダル
について。
ピアノに座って足元、
一番右側にある右足で踏むペダルの事です☺️
※縦型アップライトピアノは、
その構造と効果が大きく異なるため、またの機会に。
では早速参りましょう。
ピアノのペダルの踏み方
ピアノのペダルは、
実はとてもカンタンな原理で動き、
機能するように出来ています。
この原理さえ知ってしまえば、
「な〜んだ、そんなコトか」
と、きっと納得していただける事でしょう。
そしてこの記事を読み終える頃には皆さんも、
正しいペダルの使い方について
少しでも理解していただけることを
願っております☺️
そもそもペダルは何のために使うのか
まずは、
「ペダルは何のために使うのでしょう?」
そもそもこんな問いに対する答え
きちんと答えられる方、いらっしゃいますか?
たとえば私がレッスンで、
生徒さんに聞いてみた時
最も多い答えが、
「音を伸ばすため」
※敢えて生徒さんの文言そのまま記載しましょう。
と言うものです。
う〜ん
間違いではありませんが…
“伸ばす”と聞くと、私はどうしても
トルコアイスや練り消しゴムの様な
ビヨ〜ん
と伸びる感じを連想してしまいます😅
もう少しだけ適切な表現を用いるとしますと、
ピアノのペダルは
音を持続させる
音を繋ぐ
音を響かせる
響きを混ぜる
音を強調する
などなど…
演奏効果を得るために踏むものと言えましょう。
ダンパーペダルの原理
では、
本日のテーマである
ダンパーペダルの原理について、
ご説明いたしましょう。
まずは比較のために、
ペダルを踏まない状態で
ピアノを弾く時のお話をしましょう。
ピアノは打鍵する(弾く)と、
弾いた鍵盤の弦を上から押さえている
ダンパーが同時に上がるとともに、
その弦を下からハンマーが打つ事で発音します。
一方で離鍵する(指を上げる)と、
同時にダンパーが下りて
発音(振動)している弦を押さえる事で、
音が止み(消え)ます。
これが、ペダルを踏まずに
ピアノを弾いたときの状態です。
ではここにペダルを踏むとどうなるのか。
ある音を打鍵した状態のまま
ダンパーペダルを踏むと、
弦を上から押さえている
ダンパー
これが“全て”上がります。
弾いている鍵盤以外のダンパーも合わせて、
88鍵全てのダンパーが上がるということです。
そして、その状態のまま…
指はまだ打鍵した状態のままでしたね?
足もペダルを踏んだ状態です。
そこから手だけを離します。
もしペダルを踏んでいなければ、
先述のとおり、
弾いた音はここで消えるはずでしたね。
が、しか〜し!!!
音は消え(止み)ません。
この時にダンパーに注目してみましょう。
ピアノの蓋を開けて、ぜひ見てみましょう👀
ペダルを踏んでいない時の様には
ダンパーが下りていない事に、
気づくことが出来ますでしょうか?
アレ?
「さっきまで弾いてた鍵盤のダンパーは、
いつ下りるの?」
そんな疑問が出たそこのアナタ。
大丈夫。あなたは正しい。
それは、
ペダルを上げた時です。
ペダルを上げる(足を上げる)と、
全鍵盤のダンパーが下り、全弦を押さえ、
音は止み(消え)ます。
これが、ダンパーペダルの原理です。
原理を知ると使い方が見えてくる
ダンパーペダルの原理とは、
全弦のダンパーの上下。
となるとそのペダルのコツは、
上下させるタイミングを
右足でコントロールする
という事です。
言い換えれば、
弾いた音を
どれだけ
持続させるか、繋ぐか、響かせるか、
どのように
混ぜるか、強調するか、
これらを右足でコントロールする
という事になります。
【やってみよう1️⃣】音と音を繋げるレガートペダル
実践してみましょう!
一つ目は単音のレガートペダルです。
何の音でも良いので、
1つ音を弾いたあとにペダルを踏んで、
音がペダルに入ったら、
次のほかの音を弾くと同時に
素早くペダルを踏み換え(上げ下げ)ます。
【コツ】は、
ペダルは音と同時に踏まない
音を出してから手を上げるまでの間に踏む
=
踏み込む動作はいつでも
打鍵と同じタイミングにはならない
です。
音が切れてしまったり
響きが途切れてしまう方は、
このタイミングさえ習得できれば
美しく繋げる事が出来ます。
【やってみよう2️⃣】音を響かせるエコーペダル
どんどん実践してみましょう!
お次はエコーペダル。
何か和音を弾いてみて、
鍵盤から手を上げる前にペダルを踏んでみましょう。
(和音は片手でも両手でもOKですが、
音数の多い方が効果を得やすいのでオススメ。)
ペダルを踏むと、
音がこれまでより
膨らむというか、
より響くというか、
鳴り方が変わるのに気付けましたか?
88鍵全てのダンパーが上がると、
打鍵した音の倍音を持つ弦も一緒に振動するため、
倍音の共鳴分だけ、響きも豊かになるという訳です。
続けて別の和音も繋げて弾いてみましょう。
このとき音が濁ってしまう方は、
1️⃣ペダルを上げるタイミングが遅い
または、
2️⃣あげ方が十分でない
この2つが多く見受けられます。
【独学にぜひ】初心者から使えるペダル指南書
ペダルの研究用にこんな本もあります。
ピアノ・ペダルテクニック ~ピアノの美しい響きと表現のために~ 基礎編 【DVD付】
ペダルテクニックの指南書。
こちらは基礎編。
モーツァルト、ショパン、シューマンなど
曲を用いてのペダルの解説本です。
取り上げる曲を収録したDVD付き。
ピアノ・ペダルテクニック ~ピアノの美しい響きと表現のために~ 実践編
こちらは先ほどの実践編。
基礎編で身につけたテクニックを
応用しながら、
実際に曲を用いてテクニックに
さらに磨きをかけるための一冊です。
ピアノを歌わせる ペダリングの技法 「いつ踏むか」ではなく「どう踏むか」
こちらは個人的に読んでみたい一冊。
先ほどご紹介のものより
少し踏み込んだ内容のペダル指南書。
ドイツ語と英語で書かれたものの
日本語版だそうで。
基本的なペダル・ノウハウの先にある
さらに芸術的な効果を学びたい
そんな方向けなのかしら?
オーストリアで見つけたら読んでみたいと思います。
もし読まれた方、いらっしゃいましたら
お気軽にご感想お寄せいただけると嬉しいです😊
【おわりに】楽器を知り、ほんの少し考えてあげるだけで大きく変わる
ほんの少し考えてあげるというのは、
ピアノの気持ちに寄り添ってみる
みたいなイメージでしょうか☺️
(楽器をよく擬人化→ピアノ弾きあるある)
大好きな人が喜ぶためには何をしたらいいかな?
あの子はいつもどんなことをしていたかな?
どんなものが好きだったかな?
ご機嫌ナナメな子供っち
どうして不機嫌なんだろう
何が嫌で泣いているんだろう
何をしたら笑ってくれるかな?
これと同じ様に
ピアノも考えてあげる
あ、そこまでするのって?😅
そっかぁ・・・
そうかぁ・・・
(大丈夫、拗ねてません。よく生徒に言われて慣れています)
最後まで読んでいただけたなら十分です。
今日もよい音楽を😊
お読みいただきありがとうございました🍀
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