理論もテクニックも大事。でもそれよりもっと大事なこと
こんにちは☀️
こんばんは🌛
ピアノの姜 愛玲(かん えりょん)です。
最近は日中家のあらゆる窓を開けて仕事しています。
風が抜けて気持ち良く。
※Webレッスン時は締め切ってます。外の交通音スゴイので😅
今日は日頃のレッスンでよく思うことを書いてみたいと思います。
楽器の演奏ー音楽において、
忘れてはならない
欠けてはいけない
そんな大事な部分のお話です。
よくレッスンで
「ここはどう弾いたら良いですか?」
「ここのこの和音の効果は何ですか?」
などと、聞かれる事があります。

これらの質問の目的は様々だと思いますが、
例えばそんな時、私が
「ここをあなたはどう弾きたいと感じるの?」
「ここの和音を弾いてあなたは何を感じる?」
と聞くと、
「・・・」(言葉に詰まる)
「特に感じない」(!)
などと、返ってくる事がたまにあります。
コレです。
今日はこのお話です。

さらにその先、
「じゃあ、何故そういう質問をしたのかな?☺️」
と問うと、
「弾き方(テクニック)が分かれば上手に弾けると思うからです」
「和音の効果が分かればそのように表現できると思うから・・・」
・・・
・・・
ノンノン✋
逆です。
逆。
まぁ、普段理論や分析多めのレッスンをしている
私のせい?とも思うのですが😅
まずそこから入るのではなく、
音楽を「感じ」、その感じたものを表現するために
理論やテクニックを使って欲しいと思うのです。
もっと言えば、
音楽をしっかり「感じて」さえいれば、
理論やテクニックは自ずと付いて来るものだとも思います。
とは言え、
自ずと付いてくるまで待つには
時間も労力も掛かりますので、
先生に付いて習う事が近道になるのですよね。
メロディーの起源は「歌」です。
歌は心から溢れ出るもの。
リズムの起源は「踊り」です。
踊りは心の躍動。
どんな時に歌いますか?

どんな時に踊りますか?

「感じ方」というものは、教える事が出来ません。
それは自分自身の中から湧き上がるものだから。
教えた通りに「感じる」ことが、どれだけ滑稽でありましょう。
自然にふれ、周りの人々を大切にし、
美しいものを沢山見て
またそうでないものも知り、
それでも清らかな心を目指して
一日一日を生きる。
よい音楽のためには
よい人間であること
こんな、音楽家に終生付いてくる格言もあります。
感じる心
楽器演奏のためには
先ず一番に大切で必要な部分だと思いますので、
是非養っていただけたらと、思います。
勿論、一朝一夕には行きませんよ。
直ぐに、容易く身につくものは、
それだけ剥がれ落ちるのも簡単です。
ちなみに私の師匠は、上手になるために
「よい音楽を沢山聴きなさい」
「沢山経験をして、色んな感情を知りなさい」
と、よく仰います。
最後に、私の大好きな格言を引用して、
今日は終わりにしたいと思います。
その手に魂が込められなければ、
芸術は生まれないのだ。
理解するための最良の手段は、
自然の無限の作品をたっぷり観賞することだ。
(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
今日のお話に直接関わる格言ではないかもしれませんが、
大いに通じるものがあると思います。
それでは今日もよい音楽を。
いつもお読みいただきありがとうございます☺️