【何だか上手くいかない・何かしっくり来ない】ピアノが上手くなる・きれいに弾くための表現のコツ〔中〜上級者向け〕
こんにちは☀️
こんばんは🌛
ピアニストの姜 愛玲(かん えりょん)です。
今日の記事は、表現のコツについてです。
皆さんはこれまで、
曲を仕上げるまでの道のり「練習」の最中で、
こんな悩みをお持ちになった事はありませんか?
- 何だか上手くまとまらない
- しっくり来ない箇所がある
色々な解決方法があるとは思いますが、
今日はその中でも
最も本質的な原因と解決方法
これを書いて行きたいと思います。
では早速。
楽譜をよ〜く「見て」みよう
![](https://akpianoforte.com/wp-content/uploads/2020/08/photo-1507838153414-b4b713384a76.jpg)
これは私自身の経験で
(自分の演奏と生徒さんのレッスンで)
よくよく実感している事でもあります。
弾いていて
聴いていて
何かおかしい と思ったり
違和感 を覚えたら、
一番にやること。
それは
楽譜を注意深く見ることです。
楽譜に全て「書いてある」
![](https://akpianoforte.com/wp-content/uploads/2020/08/sheet-music-54e7d2414d_640.jpg)
すると、
たいていの原因は見つかります。
いえ、ほぼ全ての原因は、
楽譜をしっかり見る事で見つけられると
私は考えております。
いくつかの例に対して
沢山ある内の1つの原因を
以下、上げてみたいと思います。
【例:くどい】スラーの起点と終点を正しく捉えられていない
メロディーが何だかクドイなぁ
上手に歌えていないなぁ
なんて時は、
楽譜に記載されているスラーの弧線を
しっかり見直します。
よく見ると、
2つのスラーに分かれているのに
1つの長いフレーズのように捉えて弾いていたり
はたまた逆のことをしていたりします。
【例:やぼったい】リタルダンド(rit.)のかけ始めが指示と異なる
フレーズの終わりの締まりが
緩いなぁ 悪いなぁ と思う時ですと、
rit.と書かれている箇所の
だいぶ前から減速していたり、
書かれていないところで
遅くしていたり…なんて事もあります。
【例:たるんでいる】アルペジオの指示の見間違え
アルペジオがたるんでいると思う時も、
指示を見間違えていることがあります。
片手ずつそれぞれのアルペジオで
左右のはじめの音を同時に弾く指示なのに、
(文章だと上手く説明しにくいですね)
左手から右手と、
低音から順にずらして1つのアルペジオのように
弾いてしまっていたり。
「そんなことしないよ〜」
と思うこと程、
意外と見落としていたりします。。。
【例:にごる】書いてあるデクレッシェンド(decresc.)をしていない
お次は音の「にごり」。
ペダルの踏み方に問題がある「にごり」
についてはここでは述べませんが、
それ以外でよくあるのが
書いてあるデクレッシェンドを無視してしまうこと。
これではペダルを使った演奏だと
音も濁って当然ですよね。
楽譜とは何か
![](https://akpianoforte.com/wp-content/uploads/2020/08/chopin-50e2dc4142_640.jpg)
西洋クラシック音楽の作曲者の多くは、
音楽を楽譜に書いて残してくれました。
クラシック音楽が
何百年と後世に伝わり、
今も世界中で演奏され
親しむ事ができるのは、
この楽譜のお陰です。
楽譜が残っていること
これは西洋クラシック音楽最大の功績と言えます。
しかし、楽譜さえ残っていれば、
音楽が何百年と後世に継承される
という訳ではありません。
何百年も後世に受け継がれるのは
音楽が素晴らしいからに他なりません。
優れた作曲者が
才を持った芸術家が
いたからです。
天才たちが残した遺産
それが
楽譜です。
楽譜には、作曲者の意図が詰まっています。
演奏者とは
![](https://akpianoforte.com/wp-content/uploads/2020/08/piano-57e8d1454d_640.jpg)
クラシック音楽の演奏者は
たいていの場合、
既にこの世にいない人間が書いた作品を演奏します。
それも素晴らしい芸術家の作品である事が多いです。
ここをしっかりとわきまえて、
いつも楽譜と真摯に向き合いたいものです。
冒頭申し上げましたが、
私の場合、
何かおかしい
と思ったり感じたりしたら、
真っ先に楽譜を見ます。
楽譜はいつも見ていますが、
改めてじっと見ます。
おかしい原因が、
パッと見てすぐに分かる場合もあれば、
楽譜に穴があく程じっと見てから
しばらく考えを巡らせて、
それでやっと答えが出る場合も。
もちろん、答えが出ない場合もあります。
でもひとつ言えるのは、
楽譜をしっかり見る事で、
何かしらの答え、
答えでなくても
ヒントやひらめきを得られるという事です。
天才は、楽譜にしっかりとメッセージを残してくれています。
答えが出ないのは、
私自身がが凡人だからに決まっています😅
だからこそ!!!
(アツくなって来た…)
いつも楽譜を読んで読んで
それでもまだ読んで行きたいのです。
いつまでも向き合い続ける
そんな日々ですね☺️
今日の結論。
答えは楽譜に書いてある
というお話でした。
時代や作曲家のちがいによる記譜のちがい
それによる具体的な演奏の方法
これらをお知りになりたい方はぜひ、
レッスンにいらしてくださいませね☺️
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