【現役先生が答えるお悩み相談】ピアノと電子ピアノ、練習はどっちを選ぶ?違いは?子供大人 初心者さん〜再開組まで必見☺️

こんにちは☀️
こんばんは🌛
そしてお疲れ様です。
ピアニストの姜 愛玲(かん えりょん)です。

このところベートーヴェンシリーズが続きましたので、
たまには気分を少し変えてお送りしたいと思います♪

本日は、ピアノと電子ピアノについてのお話。

皆さんのお宅にはどちらがありますか?

アップライトピアノでしょうか?
グランドピアノでしょうか?
それとも電子ピアノ?

今日はお家での練習で
ピアノと電子ピアノ、

どちらを使ったら良いのか?

これについてお話して参ります。

それでは早速☺️

電子ピアノってピアノじゃないって本当?

当ブログは皆さまの大切なお時間を
いただいている以上、
いつも先に結論を述べさせていただいております。

そのため、こんな少々とんがった見出しに
驚かれる方もいらっしゃることでしょう😅

電子ピアノがピアノじゃない?!

ってどういう事?

それではお馴染み、ズバリ結論から申し上げます😉

電子ピアノはピアノではありません。

というのが、私個人の正直なところの考え方です。

正確に言うならば、
電子ピアノは、
アコースティックピアノとは
全くの別物である。

ということです。

電子ピアノは
姿形こそアコースティックピアノと
ほぼ同じであれど、

音を出すためのメカニズムにおける

その殆どが、

アコースティックピアノとは

決定的に異なるのです。

電子ピアノでもピアノに近いタッチのものとか、今は沢山あるよね?

とは言え電子ピアノ市場、
今ではもう昔と違い
かなりの発展をしていて、
非常に高性能なモデルが多く出ています。

鍵盤にグランドピアノと
全く同じ素材を利用して
弾き心地を再現したもの
や、

コンサートグランドピアノの音を
忠実にサンプリングしたもの
など、

本物のピアノの演奏感を再現すべく

日々改良がなされています。

それもそのはず。

だって、

そもそも電子ピアノが
アコースティックピアノと
決定的に違うのなら、
極論としては皆さん
アコースティックピアノを弾くべきでしょう。

それなのにどうしてここまで
電子ピアノ市場は発展するのでしょうか。

やはり需要があるからですよね。

住宅事情や金銭的理由、
そして音量やメンテナンスの問題など、

アコースティックピアノを所有し演奏するには、
このような問題をクリアする必要があります。

これらの問題を全てクリアするのは
容易いことではございません。

そこで “電子ピアノ” という選択肢が出てくるのです。

何と電子ピアノは、
これらの問題を全てクリアする超便利ツール✨

音量は自由に調節できて
調律などのメンテナンスは不要。
購入時の出費と維持費においては
アコースティックピアノは電子ピアノに到底敵いません。

実際に、音や弾き心地を比較すると・・・?

それでは電子ピアノを
本物のピアノと比較した時に

どんな問題が出てくるのか?

これが一番気になりますよね。

先ずはその “音”

電子ピアノは発音のメカニズムが
電気です。
デジタル加工された音源を
打鍵時にセンサーで読み取り、
電子的な音源部から発音しています。

アコースティックピアノは、
アクションという機構からハンマーが弦を打ち
音が鳴ります。

今ではアコースティックピアノにおける
“倍音”(弾いてない弦からわずかに共鳴して響く音)
までも、忠実に再現する
電子ピアノだって当たり前に存在しますが、

やはり

実際の弦を震わせて
そこから空気を伝い
人の耳に届く音

空間に音が満ちていく感覚

空気というパレットの上で
自分の音をいくつも作り、
混ぜ合わせる感覚

ここを学ぶこと、即ち

本物の音作りや音響を学ぶことを目的とする場合、

電子ピアノでは限界があるのも否めません。

次に “弾き心地” です。

これは私自身、
とても近しい知人に
某国産2大メーカーの
(この時点でバレバレですみません…)
最上級モデルの電子ピアノを所有する方が
おりまして、

日常で実際に両方使わせていただいております。

その観点から申し上げますと、

やっぱり違う

というのが私個人の感覚です・・・

生産者さま側のご苦労など考えると
こんな一言は誠に誠に申し訳ございません。

鍵盤の重さは本当に正確でしょうし
打鍵までの押し込む感覚や
鍵盤の底に到達した時の感触、
タッチの差による響きの微細な違い…

あらゆる点において本当に素晴らしく
精巧に作られていること、心より敬服いたします。

のですが、
やはりどうしても違うのです。

限りなく似ていて非なる

言葉にするのはこの辺が限界でしょうか。

そもそも、比較する事自体がナンセンスですね。

冒頭にも述べましたが、

全くの別物ですので☺️

オススメは、ピアノの練習の内容によって使い分けること

とは言え、
電子ピアノを一切使わない
という事ではなく、

状況に応じて上手く使う ことで、

電子ピアノはピアノ弾きさんにとって

非常に心強いツールとなります☺️

例えば私は練習の際、
こんな風にピアノと電子ピアノを
使い分けております。

グランドピアノでする3つの練習内容

1️⃣自分が欲しい音のために必要な打鍵の、正確な感覚を掴むための練習

2️⃣ 1️⃣で得た感覚と実際の音響を耳でチェック
(これは細かく幾つものパターンがあるので、ひたすら試します)

3️⃣ 1️⃣と2️⃣の繰り返し

電子ピアノしかない時にする3つの練習内容

譜読み

音楽表現以前の、いわゆる“音が入った状態”にするための練習
(ある程度のテンポでとりあえずは音が入った状態にする)
※本来この練習は音楽表現と共に行う事が理想です。

指使いのチェックなど

如何でしたでしょうか。
電子ピアノを上手く味方に付けて、
日々の練習を更に充実のものに
していただけましたら幸いです☺️

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