【現役先生が答えるピアノお悩み相談】せっかく弾けたのにすぐ弾けなくなる・忘れるのはなぜ ?子供大人 初心者みんな必見☺️

こんにちは☀️
こんばんは🌛
お疲れ様です💨
オーストリア在住ピアニストえりょんです。

本日のテーマは・・・

皆さんは、せっかく弾けるようになった曲が

弾けなくなってしまう・・・

こんな経験をされた事はありませんか?

  • 昨日練習して弾けるようになった所が、今日弾いてみたら弾けなくなっている
  • 一度仕上げた曲なのに、時間を置いて弾いてみた時すっかり忘れている

今日の記事は、
こんな経験をされたことのある方に
是非読んでいただきたいと思います。

一度は弾けたところなのに
弾けなくなるってどういうこと??

そんな疑問にお答えして参りましょう。

これを読んで対策すれば、
もう同じ事の繰り返しにはならずに済むかも…

では早速GO♪

ピアノ、せっかく弾けたのにすぐ弾けなくなってしまうのは何故?

この経験をされた事のある方、
結構多いのではないかと・・・😀

せっかく時間をかけて練習したのに

出来るまで何度も繰り返し弾いたのに

そうやって弾けるようにしたところなのに、

後日「あれ?弾けない・・・」なんて事があると

気持ちも一気に萎えてしまいますね。

せっかく費やした時間と労力が、

これってもしかして

水の泡?

となり、落胆・・・なんて悲しいですよね。

でも、何故こんな事になってしまうのでしょう?

もしかしたらそれは、普段の

練習の仕方

ここに問題があるのかもしれません。

頭を使って弾いていますか?

昨日は弾けるようになったところが
次の日には弾けなくなっていて、
また一から練習のやり直しをする

なんて方は要注意😨

昨日の練習で、
上手く頭を使えていない可能性があります。

というのは、

何となく、感覚だけで弾いていて
何となく、出来るようになってしまった

とか、

上手く行かないところが、
何故上手く行かないか原因が分かっていない

とか、

それを克服するための最適な方法が
見つからないまま、練習を終えてしまった

とか、

その部分の演奏に必要な情報を
頭がまだうまく処理出来ていない

とかいった事になっているかもしれません。

このやり方でこのまま練習を続けても、
安定した演奏が定着するのは難しいかもしれません。

できた事が定着しない練習の例

一度は弾けるようになったのに
すぐに弾けなくなってしまう方や、
弾ける状態が持続しない方に、

多く見られる練習のパターンがあります。

それは、

頭(意識や理解)と
手(実際の仕事)が
繋がっていない状態で弾き続けている

という状態。

頭と手、それぞれの仕事内容が
上手く結びついていない状態での練習は、

定着しない演奏を積み上げるだけの
無駄なものになってしまう可能性大。

ものすご〜く簡単にざっくり言うならば、

考えずただボーッと手だけを動かし続けている

こんな状態と言えるかと思います。

なぜこれでは弾けないのかと言うと、

感覚だけで積み上げたものは、
時間とともに薄れるスピードが速いから。

人間の感覚って意外と曖昧なものです。

だから人は定規や量りを作り、
メトロノームを作り、
チューナーを作り、
大事な事は忘れないように紙に書いて…
そんな風に曖昧なものをカタチにして来ました。

ピアノの練習にも、
ある意味これと似たような作業が必要という事。

練習が定着する人のやり方を見てみましょうか☺️

どんな事をしているのでしょう。

できた事が定着する練習の仕方

行った練習がしっかり身になる方というのは、
頭の中の考えと手の動きが常に連動しています。

ボーッと弾いているなんて事はなく、
意識と動きを連結・統合するため常に脳みそフル回転。

勿論、人間の集中力には限界がありますね。
集中力が落ちる時は無理に練習を継続せず、
適度に休憩を挟みつつ行います。

頭が回らない状態で無理にする練習こそ無駄。
こんな状態の練習が一番よくない事をしっかり解っているので、
そうなった瞬間、練習はストップです。

譜面の情報をしっかり視認し、
演奏パターン・法則性などがあれば見い出し
自身の手に置き換えて弾いてみる
予想と違う事(ミスなど)が起きたら、
仮説を立てて再度トライ
上手くいけば原因究明は一度で成功という事
上手く行かなければ他の原因を探る
そんなことを繰り返しつつも
耳では響きをとらえて、
それが自分の欲する音なのか確認
はたまた
手〜手首〜腕〜の使い方はこれで良いか
指使いは適当か
視覚の使い方は適当か
呼吸は止まっていないか
自然な姿勢で弾けているか

・・・・・・・

常に考えて、それを自身の身体感覚と
意識的に結び付けようとしているのです。

この様にして上手くいったパターンのみを
反復し、体に刷り込んで行きます。

これが

反復練習

というもの。

こういった練習が日頃から出来る様になれば、
一度はできた事が出来なくなってしまったり、
忘れてしまい初めからやり直しなんて事が
ぐっと減っていくものと、私は考えています。

そのための練習方法をご紹介したいと思います。

今日ご紹介する方法は3つ。

私のブログにお越しいただけたのも何かのご縁

直ぐに試せる内容だと思いますので、
お読みいただいたら是非トライしてみてください💓

簡単♪今日からすぐに出来る3つの練習法

これから述べる3つを実行して頂くと、

一回出来たら 以降も弾ける演奏
       忘れにくい演奏

これに近づけると思います。

①譜面を見て今から弾くところをイメージする

どの音を弾くのか音の高さまで想像する
(これ、ソルフェージュ力のある方は自然にする事だったりします)
どんな指使いや音色で弾くのか

これらをまずは頭の中でイメージします。

私の経験上の感覚になりますが、
練習となると兎に角スグに音を出そうとする人が多い。
音の高さ(鍵盤のドコを弾くのか)だけを読んだら、
すぐに弾き始める方が結構多い様にお見受けします。

②イメージしたものと実際を比較する

いくつかのイメージの後に音を出したら、
その音が弾く前のイメージと合致しているか
多角的に照合します。

イメージと合わない場合、
合致するまで色々な角度から
弾き方を変えつつトライします。

ここで弾き方を変える時に頭を使う訳です。

こうしてみようかな
ああしてみようかな
いや、こっちのやり方かな

その際もちろん、
一回一回 聴覚や視覚、触覚など
感覚の意識も持ち合わせつつ行います。

この段階で出す音が、
イメージと合致するなんて事はほとんど
無いと思いますが、そんなものなので心配要りません。
たいていこの反復は、
どこかで折り合いを付けて収める事になります。

③大体の感触を掴めるまでは絶対に終了しない

最後のここが肝です。

完璧に出来るようにならなくても良いですが、
おおよその方向性というか
演奏のカタチが見えて来るまでは、
その日の練習を終えないよう頑張ってみてください。

これが見えない(感触が掴めない)内にその日の練習を終えてしまうと、
その練習はほとんど意味のないモノになってしまいがち。

大抵は明日、
また1からやり直しになってしまいます。

満足に弾けなくても良いので、

ほぅ大体こんな感じか💡
あとは練習すれば弾けるようになりそうだな
💡

と、こんな見通しが立って来たら、
その部分のその日一番の演奏が出来たのを最後に、
この日の練習を終了します。

あまり上手く弾けなかった状態で
練習を終えてしまうと、

脳はその上手く行かなかった情報を
その日の最後の情報として保存し、

そのまま夜の睡眠時の情報整理で、
そのイマイチイケテナイ演奏をメモリーするので、
それは避けましょう。

可能な限り、

その日一番の演奏で
その日の練習を終えるようにしてみてください。

最後に一言でまとめると

と、書いてみましたが…

思いのほか、
言葉で説明するのが難しいという事が分かりました。

読んでいただきありがとうございました。

実演交えてYouTubeで解説とかの方が
伝わりやすいのかも…なんて思ったり🤔

すごーく端折って一言でまとめると、

ちょっとキツイけど、練習中は常に頭フル回転!

これが本日の結論でしょうか☺️

日頃のレッスンでは、
例えば保護者の方に生徒さんの
日頃の練習の様子を動画で送っていただき、
それを見て練習方法のアドバイスをする

なんて事も致しております。

レッスンの中身は生徒さんによってバラバラで、

・楽典をお教えしたり
・ソルフェージュをしたり
・耳コピ訓練をしたり(これもソルフェージュの一環ですね)
・音感トレーニングをしたり
・具体的な練習のやり方をアドバイスしたり
・実際の練習にお付き合いしたり
・数曲まとめて指使いのアドバイス(考え方含む)をしたり

こんな感じで様々ご要望をいただいております。

※これら全て、
 当レッスンご案内ページに無い内容ですが、
 可能な事はお手伝いさせていただいてます😊

少し話が逸れました。

今日のお話の内容、
少しでも参考にしていただけましたら幸いです。

そして、

しっかり身につき忘れにくくなる練習方法

身に付けたい!とそんな方は、

お付きの先生に、
練習の様子を見てもらうと良いかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。
今日もよい音楽を☘️

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