室内楽(アンサンブル)はおすすめ。室内楽をする意味・メリット・ポイント等々
こんにちは
こんばんは☽
ピアノ弾きの姜 愛玲(かん えりょん)です。
今日は行く先々でお会いする方々と
飲み会の話ばかりしていました(笑)
クライアントさん
上司の先生
大人の生徒さん・・・
あ、何を隠そう
私はお酒が大好きです。
ワイン、日本酒
、ビール
・・・
何でも嬉しく美味しく頂きます。
あぁ今日も
飲み仲間に恵まれて幸せな限り
・・・
いやいやその話じゃアリマセン!!
仲間は仲間でも、
今日は仲間とともに奏でる・作り上げる
室内楽
についてのお話です。
ピアノの人にとって
より良い耳は室内楽で作られる
と言っても過言ではありません。
室内楽(アンサンブル)はおすすめ。

ピアノって基本的に一人で何でも弾けちゃいますよね?
一度に幾つもの音を鳴らせて、
例えば右手でメロディー
左手は伴奏
ってな感じで、
(単純且つ極めてモノフォニー的な例えでありますが)
一人で音楽を構築出来る
そんな楽器ですよね^^
ピアノが一台あれば、
オーケストラの音楽だって概ね再現可能です。
子供の頃、
好きなアニメのテーマソングや
学校で習った歌を
家でピアノで弾くのが楽しくて、
練習そっちのけで
遊んだことを思い出します。
さてそんなピアノという楽器ですが、
一人で構築・完結出来てしまう
この
利点
ゆえに
より意識して行かねば
こぼれ落ちて行ってしまいかねない
スキルがあります。
それが
耳を開くチカラ
です。
この“耳を開くチカラ”を
育てるのにとても良いエクササイズが
室内楽
なのです。
クラシックピアノを愛する皆さん、
是非、室内楽をおすすめします
室内楽(アンサンブル)をする意味・メリット。
①演奏中、より耳を開き、音楽を俯瞰して捉えられるようになる
②違う音のする楽器と一緒に弾くことで、自分の音色や音楽(発音やニュアンス、息づかい等全般的に)の幅が広がる
③ソロのように自分のペースでは弾けない事が、演奏中に起こる様々な事への対応能力を上げてくれる
④普段一人だからこそ、共に音楽をする喜び・しあわせを味わえる
以上です。
4つもある上に
どれも結構オイシイ
でしょう?
フフフ、そうなんです。
ひとつずつ説明して参りましょう。
①演奏中により耳を開き、音楽を俯瞰して捉えられるようになる
演奏中、他の楽器が自分より前
(向かって右。ピアノの音が鳴る方向の先。)に
いることによって、
他の楽器の飛んでいく音まで含めた全体的な音響
ー空間的な音響ー の聴き方を
より広げていく事ができます。
勿論、ピアノソロでも同じように
空間に音を満たすべく耳を使いますが、
私自身の感覚としては、室内楽の時は
それに立体感が増す&
他楽器より後ろにいるピアノが前にいる楽器の音色をすくって包み込んで飛ばすようなイメージの音響を作ります。
②違う音のする楽器と一緒に弾くことで、自分の音色や音楽(発音やニュアンス、息づかい等全般的に)の幅が広がる
ピアノは、楽器の中で
音を出すまでが最も間接的だと言われます。
声楽は自分の体自体が楽器。
ヴァイオリンやビオラは楽器を体に構え、
チェロは楽器を抱いて弾くのに、
ピアノは指先しか楽器に触れることが出来ません。
加えて実際音を出す機構の部分は鍵盤の先のアクションで、
“打弦”という発音に決定的な作業も
そのアクションが行います。
音の振動を体で感じることも、
一度出した音をその後操ることも出来ません。
これだけ間接的ですと、
ともすると音を“感じる”という部分までもが
間接的になりかねません。
実際そういう生徒さん、非常に多くお見受けします。
自分の音を“聴いていない”、“ただ鍵盤を押しているだけ”で、音楽になっていない状態の方。
ですので他の楽器と一緒に弾くことがとても良いのです。
声楽の自由自在に操れる音色や自然な息づかい、
弦楽器の伸びて行く音の豊かさ、
ピアノ以外のどの楽器にも基本的に共通する“発音のやわらかさ”。
これらはピアニストにとって本当に憧れるものです。
③ソロのように自分のペースでは弾けない事が、演奏中に起こる様々な事への対応能力を上げてくれる
ソロでばかり弾いていると、
これはちょっと…かなり強引な例え(?笑)になりますが
“一人暮らし歴〇十年の人” みたいになりかねません。
実際に演奏をする中で、
違った解釈やニュアンスに沢山触れることが、
音楽をより多角的に、広い視点から捉える機会になります。
「いやいや色んな解釈の演奏を聴いてるし、色々知ってるから私は大丈夫」
なんてもし思われた方がいらっしゃったら、
そんな方こそ是非お気に留めてくださいね^^
“知っている”ことと、“やっている”こととの間には雲泥の差があると思います。
あとはどんな時も自分の都合では弾けないので、
その縛りのおかげで音楽により厳しく、
誠実になることが出来ます。
甘えが一切通用しなくなる感じでしょうか。
勿論、常に甘えは禁物ですよ。
普段一人
だからこそ、共に音楽する喜び・しあわせを味わえる
これは是非、実際に経験してみてください。
言葉には尽くせない歓びと出会えますよ
一方で、大変な部分もあります。
ピアニストはスコアを見て演奏する。即ち音楽の指揮者はピアニスト。

ピアノが入る室内楽の場合、
ピアニストはその音楽の全てを掌握します。
他パートの譜面まで全て入った「スコア」を見て演奏するのは
ピアニストだけです。
他の楽器さんは、自分の演奏パートだけが書かれた
「パート譜」というのを見て演奏します。
室内楽をやると、
指揮者さんの凄さが身に沁みます。
そんなこんなで
色々鍛えられますよ^^
学生の皆さん、
大人の愛好家の皆さん、
お友達を作って、誘って、
是非、室内楽を。
耳を開くチカラ
をつけるには
室内楽
自信をもっておすすめします。
それでは今日もよい音楽を。
最後までお読みいただきありがとうございました。