【レベルアップ保証】ピアノを弾くなら必ず聴くべき☺️ベートーヴェンの弦楽四重奏曲 “晩年の隠れた傑作”に迫ろう。

こんにちは☀️
こんばんは🌛
そしてお疲れ様です💨
ピアノの姜 愛玲(かん えりょん)です。

今年2020年は、
ベートーヴェン生誕250年を迎える
アニバーサリーイヤー🎉✨

そんな訳で当ブログも、
ベートーヴェンにちなんだ記事を
出来るだけお送りしたいと思います。

クラシックピアノを習う全ての方に、
強くオススメしたい作品がございます。

それは

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲。

意外ですか?

ベートーヴェンと言えば
ピアノソロ曲は当然、
交響曲などは日本でよく聴かれ、
この辺りは演奏会のメインプログラムにも
よく見かけますよね。

とくにピアノを弾く方ですと、
弦楽四重奏は少々馴染みが薄いかもしれません。

だからこそ!

今回敢えてオススメさせていただく訳でございます😉

弦楽四重奏をおすすめする理由

それもなぜ、
ベートーヴェンの弦楽四重奏なのか

本日はここをお話して参りましょう。

それでは早速。

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を聴く「2大意義」

雄弁な弦楽器たちが織りなす “音のミルフィーユ” ピアノ弾きなら知っておくべき。

ピアノを弾く人は、

色々な楽器の音色を出来るだけ沢山知っていること

これが演奏においてとても重要なスキルになります。

中でも最も「歌」に近い楽器とも言われる

弦楽器

が奏でる、

自然な呼吸のある演奏
自由自在に変化する音の抑揚

これらをどれだけピアノ演奏に生かすか

これこそが鍵となるのです。

音楽の根幹は歌です。

ピアノは楽器の中でも最も

歌に遠いもの😭とされています。

それもそのはず。
ピアノで一度出した音はその後変えられませんし、
おまけにその音は減衰の一方を辿ります。
音を出すための機構も他の楽器に比べると複雑で、
間接的な発音になることも否めません。

そんな楽器だからこそ、

歌うこと ー 歌わせること

これへの意識がとても重要で、

常に絶対に忘れてはならない部分。

それを忘れずにいさせてくれるのが、
弦楽器の演奏を聴くことなのです。

オーケストラですと編成が大き過ぎて、
色々な音の粒を追う事が難しい場合もありますが、

弦楽四重奏ですと楽器はたったの4挺。

ヴァイオリン2、ヴィオラ1、チェロ1
(基本的な編成です)

それぞれの楽器の生きた「歌」が
朗々と、鮮明に聴こえてくることでしょう。

ベートーヴェンは、
その生涯で16の弦楽四重奏曲を遺してくれました。

先人のハイドンやモーツァルトが沢山遺した
弦楽四重奏のあとに同じジャンルの作品を書く事は、
決して容易なことでは無かったと思われます。

※その数ハイドン83曲、モーツァルト23曲!😱

また弦楽四重奏の作曲は、他と比べても困難を伴うものだと言われます。

理由は声部が4つに限定されることに集約されます。

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲に触れると、

散りばめられた新しい着想

生き生きと語るフレーズ

それらが重なり合い生まれる響き

この辺りから
ピアノ演奏への幾つものヒントを得る事が出来るでしょう。

最後のピアノソナタ(第32番)のその先のベートーヴェンの世界を覗くことが出来る。

「ちょっと待って✋

 弦楽四重奏なら、
 何もベートーヴェンでなくても良くない?

 ハイドンだってモーツァルトだって
 弦楽四重奏を沢山書いたのなら、
 それを聴くのでも良いのでは?」

こんな意見があっても当然だと思います。

ではなぜ私がベートーヴェンの弦楽四重奏をおすすめするのか。

ここをお話いたしましょう。

勿論ですが、
ハイドンやモーツァルト、
更に他の作曲家の弦楽四重奏も大変オススメです。

是非聴いてくださいね☺️

・・・皆さま、
ベートーヴェンの“ピアノソナタ”
これが今日までの西洋音楽史において、
どの様な位置付けにあるかをご存知でしょうか。

ベートーヴェンのピアノソナタ

これは、

ベートーヴェンの創作の最も重要なジャンルであり

ピアノの「新約聖書」と呼ばれるように
音楽史上きわめて大切な曲集であり

ピアニストにとって無くてはならないレパートリー

とされています。

こんなにも重要な位置付けにある
ベートーヴェンのピアノソナタ。

その全32曲中、一番最後に書かれた第32番。
作品(Op.)111をご存知ですか?

この作品111は正に、

究極のソナタ

作曲家の最高傑作

です。

私自身はこのソナタから、

人間から地球、さらに越えて宇宙を感じる作品

人間の精神の中に宇宙を感じる

精神世界こそがそのまま宇宙である

こんなことを感じる

あまりに偉大な作品です。

ベートーヴェンのピアノソナタは、
この32番をもって完結するのです。

しかしその後ベートーベンは、
弦楽四重奏を5曲書きます。

最後のピアノソナタの後に書かれた作品中、
まとまった作品としては交響曲「第九」Op.125が有名ですが、

これ(交響曲1曲)に対して弦楽四重奏は5曲もあるということ。

繰り返しますが、
彼のピアノソナタが完結を迎えた その後 のことです。

宇宙の向こう側
(という表現が適切かはさておき)

聴けると思いませんか?

ピアノ弾きの私としては、

エンディングの更にその先を見られたような
何かとても大切な宝物を見つけてしまったような

ベートーヴェンの弦楽四重奏に初めて触れた時、
そんな気持ちを覚えたものです☺️

これ以上は、言葉にするつもりはございません。

音楽の前に言葉はあまりにも無力です。

おすすめ録音、先ずは今すぐ聴いてみよう!

という事で、
百聞は一聴に如かず!
(何だか一文字違うような・・・)

私のオススメをご紹介いたします。
音良し・演奏良し・コスパかなり良し!
3拍子バッチリ揃った✌️、

大好きなズスケカルテットさんのCDです。

【輸入盤CD】Beethoven/Suske Quartett / Complete String Quartets

乾いた空気を射るように抜ける
弦楽器の何ともハリのある音色が

時にワクワク 時に切なく

心を掴み、片時も離すことはないでしょう。

・・・やっぱり言葉にすると途端に陳腐です。

という訳で皆さま、是非聴いてみてください。

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