【本のご紹介】ピアニストが語る!現代の世界的ピアニストたちとの対話 増補版
こんにちは☀️
こんばんは🌛
そしてお疲れ様です💨
ピアニストの姜 愛玲(かん えりょん)です。
今日は本のご紹介をしたいと思います。
おうちで過ごす時間が増えて
やる事の The 定番と言えば・・・
読書📕
ですよね😊(いやそうとも限らぬ?!
知識こそ、自分への最大の投資◎
この時間を有効に活用出来たら素敵ですね。
本が苦手な方も、
読むのが遅い方も(これは私😅)、
普段時間に追われて
なかなか読書が出来ない方も、
今なら本へのハードルが
すこし低くなるのでは😊
さて。
そんな今日は
とっておきの1冊です。
少なくとも私は心の底から
「買って良かった。読んで良かった。」
と思えるものでした。
それがこちら。
【増補版】「ピアニストが語る!」現代の世界的ピアニストとの対話
「ピアニストが語る!」
現代の世界的ピアニストとの対話 増補版
【著】チャオ・ユアンプ 【訳】森岡 葉
アルファベータブックス
です。
原作は台湾の出版社から
2007年に発行された中国語の著作。
その名も、
「遊藝黒白ー世界鋼琴家訪問録」
上下2冊に分かれたものです。
これが日本語に翻訳され、
出版にあたって新たなインタビューが加わり、
原作を増補したかたちで2014年に初版されています。
言わば最新の改訂版✨
表紙をご覧になれば一目瞭然、
そうそうたるピアニストさん方のお名前が
ズラリと並んでいます✨✨
イーヴォ・ポゴレリチ
グウィニス・チェン
エリソ・ヴィルサラーゼ
ドミトリー・バシキーロフ
ナウム・シュタルクマン
オクサナ・ヤブロンスカヤ
ウラディーミル・クライネフ
エリザベート・レオンスカヤ
ミハイル・ルディ
ニコライ・ルガンスキー
ゲルハルト・オピッツ
ラルク・フォークト
レイフ・オヴェ・アンスネス
ピーター・ドノホー
これらの方々に直接インタビューした内容が、
会話形式のまま、掲載されています。
物凄いことです。
普段はコンサート会場で
舞台と客席に隔たれ、
クラシック音楽の演奏会は
基本演奏オンリー。
ロビーで売られているCDを買えば
終演後のサイン会で一言くらいは交わせる?!
そんな、なかなか直接お話できない
世界的超一流ピアニストさん方の
声をたっぷり聞くことが出来ます。
何と言うこと…
この凄さ、お分かりいただけますかね…
こりゃもぅ買うしかない!!!!!(興奮😆
となる訳ですよ…✨
才能に溢れ
習練を重ねて
ひとつの事を極め上げた
超人
の口から紡がれる言葉には、
相応の重みと説得力があります。
いくつか抜粋してみましょう。
世の中は知識と尊厳と愛さえあれば他人が去ることはない
(イーヴォ・ポゴレリチ)
この世で「私はこの作品をどう演奏すればいいかわかっています」などと言える人はいないのです。…
ある作品を勉強したからといってすぐにステージに上げていい訳ではなく、その作品に自分の生命を注ぎ込むことができたと感じられてから演奏するべきで、時間が必要なのです。…
もちろん教師は、概念的にルバートを学生に教えることはできるでしょう。しかし、学生自身にルバートに対する天性の感性がなければ、どうしようもありません。ルバートというのは、自分自身の感覚と経験で身につけるもので、教えたから出来るようになるというものではありません。…
(エリソ・ヴィルサラーゼ)
音楽や芸術は政治や文化の障碍を乗り越えて、人間同士のわだかまりや隔たりを打ち破り、心と心を通わせることができることを私に教えてくれました。
(ゲルハルト・オピッツ)
最後に大切なのは情熱です。
(グウィニス・チェン)
これら、厚み2.4cmの本の中からの
ほんの抜粋
です。
読み始めれば、
音楽との深い対話の時間が生まれること
間違いありません。
最後にこの本の
背表紙と見開き1ページ目をご紹介したいと思います。
ポゴレリチさんの楽譜です。↓
細かい書き込みが沢山ありますね。
こんな風に
雲の上の存在であっても
細心の注意を払って
根気よく時間をかけて
作曲家が意図したことを実現しようとされているのですね。
敬服です。
そんなこんなでおすすめの1冊でした。
読むのにエイヤっと、
ちょっとした意気込みも必要かもしれない
厚みと活字の量ですが、
だからこそ今がオススメです^^
よろしければ是非。
↓ ↓ ↓
この本には続編もあります。
現在4巻までの翻訳本が出版されています。
沢山の巨匠たちの生の言葉が聞けるのは、
文字を通してでも誠にありがたいことです。
音楽を志す方々に
出来るだけ沢山の方に
是非とも触れて頂きたい
心からお勧めの本です。
↓ ↓ ↓
【第二巻】音符ではなく、音楽を! 現代の世界的ピアニストとの対話
【第三巻】作曲家の意図は、すべて楽譜に! 現代の世界的ピアニストたちとの対話
【第四巻】静寂の中に、音楽があふれる 現代の世界的ピアニストたちとの対話
私は第二巻まで、読み終えたところです。
次の三巻も楽しみです♪(購入済💕)
それでは今日もよい音楽を。
お読みいただきありがとうございました。
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