【楽譜の読み方・弾き方を知って解釈を深めよう!】③アクセント(>)・テヌート(—)・fp・sf や rf

こんにちは☀️
こんばんは🌛
ピアノの姜 愛玲(かん えりょん)です。

今日のテーマは

アクセント・テヌート・fp・sf や rf

についてお話をしたいと思います。

アクセントは  “>”
テヌートは “ー”
と、音符の真下や真上に記譜されますね。

アクセントは「その音をとくに強く」
テヌートは「音を保持して」
大まかにはこんな説明がなされるかと思いますが、

両方に強調のニュアンスが必要です。

早速ですが皆さま、
以下の図をご覧くださいませ。

アクセント記号のいろいろ

これらは全て、アクセント記号です。
どれも強調のニュアンスが求められます。

アクセントやテヌート以外にも

fp(フォルテピアノ)強く、直ちに音を弱めて
sf(スフォルツァンド)突然強いアクセントをつけて
rf(リンフォルツァンド)その音を急激に強める
とあります。

※出典:新音楽辞典(音楽之友社)

アクセント記号にも、いくつかの種類があるのですね。

これらの記号の意味は
どれも「その音を特に強く」ですが、
それぞれに別のニュアンスがあります。
だからこそ、こうして書き分けているのでしょう。


アクセントひとつ取って
これだけの種類があるのにも、
作曲家が其所其所でひとつずつ違う音が欲しくて、
何種類かのアクセントを書き分けたからですよね。

ひとつずつ違う音


・・・

そうですね

シャープな音で十分に保つ

とか

その部分の頂点として響かせて

とか

たっぷりと音を保って

とか…

色々な表現が出来ると思います。

オーケストラの楽器群が一斉に「ゥワァンッ」と響くニュアンスが感じ取れるfpがあったりもするし、

sfと同じ意味で捉えられがち(実際辞典には同じ意味で書かれています。)なrfだって、
その周辺全体を強調する意味で書かれることだってあります。

L.v.Beethoven ピアノソナタOp.10-3 第2楽章より 周辺全体を強調するrfの例

このように
アクセントにも色々ですが

ひとつひとつの記号に対する絶対的な弾き方、絶対的な意味というものはない

ということになります。

一人一人の想像力によって

全部異なった音色になるのです。

ですから、より創造的な演奏をするためにも

解釈

これを是非学んでいただければと思います。

解釈についてブログで書くことは
難しいですね…

何故ならそれは、

時代背景や様式による基本的で大まかなカタチはあれど

そこから先は、曲によってひとつずつ違うもの。

弾き手が変われば更にまた違っても来ます。
「私はこうだと思うけれど、貴方はどうかしら」
と時にディスカッションも必要です。

先ほど申し上げました

絶対的な弾き方や意味というものはない

に通じるものが、

解釈にもある

ということですね。

という訳で、
ここから先は、個人レッスンでお待ちしております☺️

今日もご覧いただきありがとうございました。
それでは明日も、よい音楽を♪

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