【基礎の基礎!レッスンのお供におすすめの本】パスカル・ドゥヴァイヨンのピアノと仲良くなれるテクニック講座

こんにちは☀️
こんばんは🌛
オーストリア在住ピアニスト
かん えりょんです。

本日は久しぶりに本のご紹介をさせていただきます☺️

当ブログの閲覧傾向といたしまして、

内容の濃い記事ほど読まれない

と言うのがありまして…(哀)

楽譜の中身の話などちょっと理論的なものや
弾き方についての具体的な話とか
物凄く有益な本のご紹介だったりとか

こういう、
なかなか聞けないよ
もはや有料級かも…的な
記事であるほど読まれません(泣笑)

もっと読んでもらえるように工夫しなきゃ💦
頑張ります✊✨

では本題です。

前置きのとおり、
今日のこの記事もおそらく
それほど読まれないだろうなと、
これまでの「本」カテゴリーの
閲覧数からも凡そ察しが付きます。(2度目の哀)

ですが私は
自身の信念にしたがい、
有益と確信する情報を発信し続けたいと思います。

すぐに見つけてもらえなくても、
いつかどなたかのお役に立てる事を信じて☺️

「パスカル・ドゥヴァイヨンのピアノと仲良くなれるテクニック講座」

パスカル・ドゥヴァイヨンの ピアノと仲良くなれるテクニック講座

単刀直入に、この本 おすすめです。

何がおすすめって、

一言で

分かりやすい。

これに尽きます。


私は自身の学習にあたり、
また生徒さんにお教えするにあたり、
難しい言葉を難しいまま理解する・していただく
という部分も、とても大切にしております。
簡単な言葉で分かりやすい説明に変換
これがいつでも最良とは限らないと思います。
正確な伝達を遮る可能性も、
ないとは言い切れないと思うのです。

さて、
その上でのお話。

この本、タイトルの通り
ドゥヴァイヨン先生の講義式の文章。

話し言葉で、質問を交えた、
そして先生の相槌も入った
非常に楽しく親しみのある文章で書かれています。

まるでドゥヴァイヨン先生が
目の前で講義して下さっているかの様に、
読み進めることが出来ます。

それもそのはず。
帯をご覧ください。
「名教師ドゥヴァイヨンによる楽しい紙上レッスン!」
とありますね☺️

本当に楽しいんですよ♪
ほんの少しだけ、中身をお見せしつつ
詳しくご紹介して行きますね。

ピアノという楽器について。初心者にも分かりやすい。

ピアノを美女、弾き手を野獣に例えたイラスト

テクニックのお話に入る前に、
まずピアノについてのお話があります。

ここでドゥヴァイヨン先生は、
ピアノを美女
弾き手を何と野獣に例えるところから始まります。

面白そうでしょう?☺️

美女(ピアノ)の構造やその特性
それを操る(弾く)野獣(弾き手)の心得

呼吸や構えから丁寧に
写真付きで解説をして行きます。

いくつか写真を。
ほんの一部です。

アクションを側面からみた写真
分かりやすい姿勢や意識のお話

ピアノのテクニックの種類別に、項目と説明が。トリルや和音まであります。

沢山のテクニック項目の中から装飾音の部分

実際の演奏テクニックでは、

コンタクト・打鍵・重さ・指・音・レガート
スタッカート・装飾音・ポリフォニー
和音・連打・重音・暗譜・・・などの

超基本

を教えてくださり、

最後に「野獣」の日々の宿命 (!)を述べてから終わります。

野獣(弾き手)の宿命…

気になりますでしょう😉?

何と言ってもこの本の凄いところは、

こんなに沢山のテクニックを述べているのに

あと書きまで全て読んでも

何と、

たったの143ページ。

ご覧のとおり
写真が多いので実際の文字数を考えたら・・・

わ〜ぉ・・・

どれだけ読みやすいかが
お分かりいただけるかと思います。

分かりやすくユニークな例えで、弾き方・練習の仕方が書かれています。

沢山のテクニック項目の中からポリフォニーの部分

美女と野獣の例えで直ぐにピンと来られた方、
いらっしゃるかと☺️

そう、例えが面白く、分かりやすいのです。

冒頭以降でも、体(手)の構えや奏法の説明で
沢山の例え話が出てきます。

先生が実際に目の前で、
面白おかしく冗談を交えて
お話して下さっているかの様な文章です。

私は何度もクスッとしました☺️

文章は面白くて
内容はホンモノ。

これは初学者さんや
ホビーの大人の生徒さん
基礎を一からやり直したい方

こんな方々に非常に有益な書籍であると確信します。

パスカル・ドゥヴァイヨン先生について

ここで、この本の著者
パスカル・ドゥヴァイヨン先生について
ご経歴をご覧ください。
↓ ↓ ↓

数々の国際コンクール入賞に加え、
1978年のチャイコフスキー国際コンクールでは、
フランス人ピアニストとして過去最高位となる第2位を獲得。
レパートリーは多彩で幅広く、
アメリカ、日本、ヨーロッパでの演奏会はいずれも絶賛を博す。
近年では夫人である村田理夏子とピアノデュオを組み、
本格的に活動を開始。
2008年にメシアン生誕100年を記念したCDをリリース、
続くCD『編曲の名手たち』は「レコード芸術」誌にて特選盤に、
また「リストそして悪魔」は準特選盤に選出される。
パリ国立高等音楽院(コンセルヴァトワール)教授を経て、
現在ベルリン芸術大学教授、
英国王立音楽院(ロイヤルアカデミー)客員教授、
桐朋学園大学特任教授、
Music Alp 夏期国際音楽アカデミーの芸術監督を務める。
核心をついた丁寧かつ熱心な指導法には定評があり、
教えを乞う者が後を絶たない。
2003年より2011年まではドミニク・メルレ氏の後任として、
ジュネーヴ音楽院教授も務めた。
2001年、フランス政府よりフランス芸術文化勲章“シュヴァリエ”を受章。

(当書籍より引用)

うふふ、そうなんです。
我が母校、桐朋学園大学の特任教授さんでいらっしゃいました。

勿論私も、受講させていただきましたよ。

少々余談も…
この本には写真付きで姿勢や構えの見本が出てきますが、
写真のモデルは私の大学同期、I.K君です。
(確か同期だったはず。確か・・・記憶が・・・)

まとめ 本を読もう。読書は譜読みスキルにも繋がる♪

先ほど述べました通り、

この本

全て読んでも

たったの143ページ。

文庫本1冊ですと物によっては
500ページ程度の本もある中で、

短さ、小冊子レベルだと思いませんか?

たったのこの文字数で
これだけのしっかりした基礎知識を得られるなんて、

私はものすごく価値があると思います。

パスカル・ドゥヴァイヨンの ピアノと仲良くなれるテクニック講座

当ブログでは
訪れていただいた方に、

音楽の奥深さや成り立ち
楽器や曲の構造
演奏に説得力を持たせるためのコツ

こんなことをあらゆる方向から

知っていただきたい

そんな一心で
記事をお届けしております。

今回も、

コノ思い伝わるとイイナ✨

と渾身の願いを込めて✨

本を読んで一緒に勉強しましょう。

そうそう
私の周りの話ではありますが、
譜読みが得意な方には 読書好きが多いです。

逆に譜読みが苦手な方や、
楽譜を丁寧に読むのが難しそうな方は、
聞いてみると、

本が苦手と仰る方

案外多いんです。
これ私の周りに限ってたまたまなのかしら?
気になるな
一度きちんと統計取ってみようかしら…

そんなこんなで、
読書は丁寧な譜読みにも繋がると、
個人的に感じている次第です。

あ、私ですか?

ええ、こうしてブログで

本をご紹介するくらいですから…

本、大好きです 📗❤︎

(でも譜読みは遅い。あ、ここにいた笑)

ピアノライフに役立ちそうな本たちを
今後もどんどんご紹介して行きますので、
またご覧いただけましたら幸いです☺️

逆に
「こんな本紹介して!」
などのメッセージも随時お待ちしております☺️

一緒に勉強して行きましょう♪

それでは今日もよい音楽を🍀
最後までお読みいただきありがとうございました☺️

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