【怖い!失敗したくない!手が震える!指が動かない!忘れる!】ステージに強い人になるためのピアノ本番前練習方法10カ条♪
こんにちは☀️
こんばんは🌛
お疲れ様です💨
オーストリア在住ピアニスト
かん えりょんです。
本日はピアノの本番前の
具体的な練習方法について
お話したいと思います。
この10カ条は、
実際に私がやっている方法でもあります。
試験、コンクール、演奏会、発表会など
ピアノ演奏でステージに立つ方のご参考に
少しでもなれば幸いです☺️
〈この記事を書いている人のこと👩🎹〉
- 国内音楽大学卒業(受験・卒試等の演奏試験経験あり)
- 国内・国外コンクール、オーディション出場・受賞経験あり
- リサイタル、コンサート、コンクール伴奏、室内楽など、演奏を仕事としている
こちらの記事と併せて
お読みいただく事をオススメします☺️
↓ ↓ ↓
では本題へ参りましょう。
【怖い!失敗したくない!手が震える!指が動かない!忘れる!】ステージに強い人になるためのピアノ本番前練習方法10カ条♪
1.自分の演奏を録音して改善点をノートに記録する
![](https://akpianoforte.com/wp-content/uploads/2020/08/DSC_0077-1024x768.jpg)
ちょっと恥ずかしいですが、
私の練習ノートとレコーダーを
公開したいと思います。
是非、ご自分の演奏を録音してみてください。
「弾く」作業から離れ
「聴く」に徹することが出来ますので、
多くの事に気付けます。
私のこの練習ノートは、
自分が分かれば良いだけのための記録ですので
少し分かりにくいかもしれませんが、
このように改善点を出来るだけ細かく書いて行きます。
そしてこれを見ながら練習します。
2.ホールを借りてリハーサルをする
![](https://akpianoforte.com/wp-content/uploads/2020/08/41D6A56F-4DD4-43D2-A9E9-44D388390AA5-1024x652.jpeg)
お家での練習と、
ホールでの練習は、
同じ練習でも全く違う環境です。
たとえ練習でも、
ホールの舞台のピアノで弾く
これだけでとても緊張すること、
なさった事のある方はお分かりですよね。
また空間を通して得られる響きにも
大きな違いがあります。
ホール練習では、
音は客席に飛んで行きます。
自分の耳にはあまり響いてきません。
その中でどのようにして
音楽を空間に満たしていくのか
ここ、かなり重要です。
是非、ホールを借りて練習なさってください。
練習のために借りられるホール、
いくつもありますよ☺️
3.「場」を作って人に聴いてもらう
![](https://akpianoforte.com/wp-content/uploads/2020/08/DSC_0732-1024x768.jpg)
これも緊張対策にはかなり有効です。
「敢えて」聴いてもらう「場」を作って
人前で弾くことをやってみてください。
できれば自宅以外の別の場所が望ましいです。
スタジオや練習室を借りて、
ご友人やご家族、お仲間を呼んで
「プレ本番」をやってみましょう。
私のとある知人(ピアニスト)は、
ご自身のリサイタル1ヶ月前には必ず、
小さなサロンを使ってミニ演奏会を開きます。
そこでリサイタルで弾く曲の大半を演奏しています。
4.寝起きや寝る直前に通して弾く
![](https://akpianoforte.com/wp-content/uploads/2020/08/photo-1453227588063-bb302b62f50b.jpg)
これは集中力の練習です。
寝起きや就寝前は、
頭がボーッとしていて明晰ではありません。
指もまだよく動きません。
その状態で敢えて弾いて見てください。
色々な「アラ」に気付けるかと思います。
この状態で「アラ」が無く弾けるのが理想的ですね。
と、言うのはカンタンです☺️
5.お水仕事の後など、手が冷えている状態で通して弾く
![](https://akpianoforte.com/wp-content/uploads/2020/08/cdc-LzxNmFLmZgA-unsplash-1024x682.jpg)
皆さん、
本番前に
ホッカイロ
使ったこと、ありませんか?
私は必需品です。
冬はこれ無しに本番を迎えられません(笑)
ですがいくらカイロで手指を温めても、
舞台で弾き始めたとたん、
みるみるうちに冷え冷え〜✋❄️
なんて状態になってしまう方も
少なくないようです。
※私はこれはあまり気にしたことがありません。
弾き始めると曲に集中してしまうためです。
ですので事前に、
手が冷えた状態で練習しておく
これを是非やっておいてくださいね。
6.電車の中で脳内演奏する
![](https://akpianoforte.com/wp-content/uploads/2020/08/photo-1531334409187-6f1f319aff32.jpg)
これは暗譜の練習です。
ピアノの鍵盤そのものと、
そこで指を動かす(弾く)作業から、
離れて
頭の中でどれだけ弾けるか
これを試してみましょう。
視覚と感覚と聴覚を切り離した状態で
どれだけ音楽を理解しているかの確認です。
頭がわかっている曲は指も動きます。
これをすると、自分がいかに
感覚に頼って弾いているかが分かります。
私は電車で移動することが多いので
電車内で脳内演奏をすることが多いですが、
お風呂の中
お散歩しながら
お部屋でリラックスしながら
でもOKです。
車の運転中にだけは、やめてくださいね☺️
7.写譜する
![](https://akpianoforte.com/wp-content/uploads/2020/08/notepad-55e2dc4443_640.jpg)
これはとっておきの方法です。
やったことあるよって方、
ほとんどいらっしゃらないのでは…?
ここぞと言う時の本番では、
私はこれをします。
確実に暗譜したい
絶対にはずせない本番
先ほどの 6️⃣ を更に強化する方法です。
全ての音を、頭の中だけでなく
自分の手で書いて楽譜にしてみる。
正確にアウトプット出来るかの確認です。
実はこの方法、
一度、生徒さんにもさせてみたことがあります☺️
今思えば、かなりのスパルタだったと思います(笑)
ですがその子、本番で見事確実な演奏をしました。
頭の中の譜が確実であればある程、
だからこそ安心して譜から離れる事が出来、
結果音楽で自由になれる幅が広がるのだと思います。
こんな理想的な本番を迎えるための
修行
なのかもしれませんね☺️
8.譜面台を取って練習する
![](https://akpianoforte.com/wp-content/uploads/2020/08/DSC_0078-1024x768.jpg)
これは視覚と聴覚の練習です。
この写真は楽譜が置いてありますが、
本番が近くなったらこれも取りましょう。
まず視界が大きく変わるのと
次に楽器から耳に届く音が変わること
この2つに慣れるための練習です。
出来るだけ本番と同じ景色で
出来るだけ自分の音を聴きながら…🎹
この譜面台を取った練習、
私は大好き💕です。
曲は仕上がって来ているし、
響きを存分に聴いて感じながら
練習が出来るので、
私はこの時期の練習が一番楽しいです。
9.本番と同じ装いで練習する
![](https://akpianoforte.com/wp-content/uploads/2020/08/photo-1527189919029-aeb3d997547d.jpg)
これはとても大切です。
私も必ず行います。
しっかりした本番ですと、
女性はドレスが多いでしょうか?
何であれ、本番の衣装と
靴(←これまた本当に大切)で
練習してみましょう。
毎日でなくて構いません。
1回2回、やれば取り敢えずはOKです。
衣装を着て椅子に座って練習すると、
「ここを弾く時つっぱって弾きにくいな」とか、
「パニエがここまで上がってくるのか」とか、
「スパンコールが目にチラつくな」とか・・・
もう色々なことが起こります。
加えて履く靴にしても同じで、
「靴底が硬くてペダルの感覚が掴みにくいな」とか
「ヒールの高さが演奏に支障ありだな」とか
「ペダルの踏み換え毎に音を出してしまうな」とか
アレコレ色々なことが出てきます。
こういった演奏以外のことに気を取られて
本番で満足に音楽が出来ないのは
非常に残念なことです。
衣装と靴の準備(女性は髪型も😉)、
必須項目です。
10.イメージトレーニングをする
![](https://akpianoforte.com/wp-content/uploads/2020/08/car-communication-55e1d54343_640.jpg)
最後はこれ。
是非やってくださいね。
本番の舞台袖
そこを出ると眩いスポット
その中を歩く自分
拍手をくださるお客様
深く礼をして椅子に座り
心を整えて音を出し 〜
夢中で演奏を終えて
充足感のなか
お客様に深く礼
笑顔で袖にハケて行く自分
ここまでを良いイメージと共に想像しましょう。
意識が変われば行動が変わります。
是非やりましょう。(2回目😉)
まとめ 想定と備えがどれだけ出来るかが鍵。
如何でしたか?
本番で慌てない
不測の事態に動揺しない
このためには、
想定しうる事を可能な限り予め経験しておく
これ以外にはありません。
今回は必須の10カ条を
上げさせていただきましたが、
ご自分なりの方法を、
見つけていただけましたらと思います。
もちろん私にも、これ以外の方法がありますよ。
しかし、対策以前に一番の保証となるのは
満足の行く練習
だという事。
満足の行く練習が、これらの方法の全ての
土台
となる事。
どうかお忘れなく☺️
お読みいただきありがとうございました。
今日も良い音楽を。
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