【楽譜の読み方・弾き方を知って解釈を深めよう!】⑥休符のおはなし
こんにちは☀️
こんばんは🌛
ピアノの姜 愛玲(かん えりょん)です。
熊本や大分、
そして今日は岐阜と
大雨☔️が心配です・・・
年々、地球温暖化が着実に進行していることを思い知らされます。
加えて今年はコロナ+災害という
ダブルパンチに備える必要があります。
自然との向き合い方、
考えさせられる日々です。
さて!そんな昨今ですが、
ブログは可能な限り、変わらず更新して行ければと思います。
本日のテーマ
それは
休符です。
休符のおはなし
皆さんは休符をどのように習いましたか?
「お休みする記号」
このように習いましたでしょうか。
音楽辞典を見てみましょう。
【休符】 きゅうふ
〔英〕rest 〔独〕Pause 〔仏〕pause 〔伊〕pausa
音楽で、音の無い場所とその長さを表す記号
※新音楽辞典(音楽之友社)より
とあります。
はい。
そうですね。
書かれている記号の長さの分だけ、
文字通り「休む」記号です。
生徒さんにも、それぞれの記号の
長さをお教えして、その分だけ
「お休みしてね☺️」と、私自身も教えます。
そんな「休符」ですが、
皆さんはこの休符、
いつもどのようにお弾きになりますか?
さあ、
どのようにお弾きになりますか?
↑この問いに、
「え?どのように弾くも何も、お休みなんだから普通に弾かずに休んでいます。」
みたいな(あくまで予想です😅)ことを
お感じになられた方が
もしいらっしゃいましたら、
このまま読み進めていただけましたらと思います。
これは
休符にはエネルギーがある
というおはなしです。
休符にはエネルギーがある
まず、「なぜこの写真?」と
思われるかもしれませんが、
ご安心ください。一応の意味あってのことです。
休符は
音が「無い」
というよりも、
音が「無い状態が “有る” 」
ということなのです。
音楽は、時間と空間において推移するエネルギーで、
それは音符だけに限らず、休符にも例外なく有るのです。
上の写真を見てください。
人がジャンプしています。
地面を蹴って飛び上がる瞬間が音符だとすると、
この飛んで一瞬浮いている状態が休符です。
そして再び着地した瞬間が音符。
舞い上げた砂も同じです。
沢山すくって一気に舞い上げる動作が音符、
ふわりと舞い上がり滞空している状態が休符。
そして砂は落下し、音符となります。
この写真の動作はひとつの例ですが、
このように、現実世界の動きの中で得られるエネルギーの推移を、
音楽にも同じように反映していただきたいのです。
例えば・・・
小節の1拍目など、強拍にある休符
これはとても意図的な休符です。
休符にしっかりとエネルギーを感じて、
緊張感や、質量のようなものを持たせるイメージで表現しましょう。
一方で
小節の弱拍に有る休符
3拍子なら2拍目、3拍目
4拍子なら2拍目、4拍目など(この限りではない)
この辺りに入って来る休符は
息継ぎであることが多いです。
モチーフからモチーフへ、
フレーズからフレーズへ、
次のセンテンスへの架け橋となるよう
意識して、感じて表現しましょう。
上記はあくまでほんの一例です。
休符の表現は、音楽によって
星の数ほど存在する
と思っても恐らく差し支えないでしょう。
というより、私自身、
毎度毎回どれも本当に「少しずつ違う」ニュアンスを感じながら
演奏しております。
今日のお話は、
つい先日生徒さんにとても仔細にお話しした内容の
ほんの一端であった事もあり、
比較的スラスラと書く事ができました☺️
またお読みいただけましたら幸いです。
本日もお読みいただきありがとうございました。
今日も明日も、よい音楽を。