【現役先生が答えるピアノお悩み相談】「この曲簡単ですか?」難易度への問いについて。子供・大人・再開組…皆さん聞いて☺️
こんにちは☀️
こんばんは🌛
ピアニストの姜 愛玲(かん えりょん)です。
本日はピアノ曲の難易度 について。
皆さんはいつも曲をどのようにお選びになりますか?
私の周りで多いのが、
「〇〇弾いてみたいんですけど、難しいですか?」
「誰々の曲で簡単なものがあれば教えてください」
「この曲の難易度教えてください」
・・・
この辺りのご質問でしょうか。
今日はこの辺、深堀りして行きたいと思います。
ほんのちょっぴりバッサリコメントかもしれませんので、
すみません💦 それは初めに申し上げておきますね😅
では参りましょう!
大前提:「そもそも簡単な曲など無い」というのが私の意見
今日のお話を進めていく上で
先ず共有しておきたい前提があります。
それは、
簡単な曲というものなど無い
という私の意見です。
どんな曲だって、ただ音が並べば済むものではありません。
咲いた咲いたの「チューリップ」だって
キラキラ光る〜の「きらきら星」だって
音楽的にきちんと弾こうとしたとき
どれだけ難しいか。
という事です。
繰り返します。
ただ “音が並ぶ” だけでは音楽ではありませんね。
それでは人間が楽器を奏でる意味がありませんよね。
中身のある表現が伴わないと。
そしてこのお話をさらに進める上で
もう一つお伝えしたい事があります。
それがこちら。
生徒さんと先生の間で「難しい曲」または「難易度」の“解釈”が違うというズレ
おそらく冒頭の
「〇〇弾いてみたいんですけど、難しいですか?」
「誰々の曲で簡単なものがあれば教えてください」
「この曲の難易度教えてください」
こういったご質問は、
先に私が述べた大前提とは
別の観点からのものかと推察しております。
今の私のスキルで指が回るのか
今の私のレベルで楽譜に書かれた
音やリズムをきちんと弾き切れるだろうか
もしかしたら
こんな疑問から来る問いなのではと思っております。
(違うようでしたらすみません。)
だとすれば、この疑問はよく理解できます。
理解できるのですが、、、
しかし本質はそこにありません・・・
なぜならこれはとても逆説的ですが、
真に音楽を解れば技術(スキル・レベル)は後から付いてくる
側面が多分にあるからです。
ですので・・・
こんな質問をされる方にこそ「簡単」「難しい」という概念を無くしてほしい
このようなご質問をしたくなる場合にこそ、
その「簡単」だったり「難しい」といった概念たちを
どうか無いもの(!)としていただきたいものです。
極論すれば、
簡単な曲はありません。
どの曲だってちゃんと弾こうとすれば難しいです。
そしてもっと言えば、
このような質問をしたくなる時ほど、
音楽の本質から遠ざかっている事。
そしてもっともっと言えば、
このような質問・・・
例えば「〇〇って簡単ですか?」と問われる曲は、
私の経験上ではありますが、
その方にとっては
ほぼほぼ、超難曲です!😵
(あらあら
音楽の本質は「簡単」や「難しい」という部分には存在しない
これは私の経験上でのお話ですが、
音楽の本当の姿・・・
音楽の中身を知っている
(と言わないまでも感じているように見える)
生徒さんは皆さん、なにも私めが
「ここは〇〇だからこんな風に弾いてね」
などと言わなくても、
体を自然に使って求められる演奏をしようとします。
当然演奏(楽器を鳴らす事)そのものに求められる
テクニックについては
その場で細かくレッスンをして行くのですが、
大元(本質)が分かっているから
テクニックにも説得力があるし、
より伝わるものとしてスッと入ってくれるんですよね。
ですので、
難しい曲をただ弾けるようになっても
音楽にするのとは全く別のこと。
そして
幾ら音が並べられる(という意味で)易しい曲でも、
音楽的に弾けないのであれば
それはその人にとってはまだ難曲である。
ということ。
私は是非、一人でも多くの方に
本質的な意味での音楽を、
ピアノという楽器を通して
していただきたいと願っております😊
今日はそんなお話でした☺️
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