【本場を知り演奏に深みを】傑作を生んだウィーンの街並みからベートーヴェン作品解釈のヒントを得よう♪④〔完結編・ハイリゲンシュタット〕

こんにちは☀️
こんばんは🌛
そしてお疲れ様です💨
ピアノの姜 愛玲(かん えりょん)です。

今年はベートーヴェン生誕250年の
アニバーサリーイヤー。

当ブログもベートーヴェンシリーズで
絶賛お送りしております。

本日は4話続いた旅行記の

完結編

といたしまして、

ウィーンの郊外

ハイリゲンシュタットに参ります。

シリーズ第①〜③話をまだご覧で無い方は、
よろしければこちらをご覧ください☺️
どの投稿からも、好きな番号へジャンプする事が出来ます。
↓ ↓ ↓

ハイリゲンシュタット

ここはベートーヴェンを語る上で

外せない場所です。

難聴に苦しみ、
一度は作曲家としての人生を
諦めようとするまでに至った

これでは表現が柔らかすぎますね。

自殺の誘惑に駆られた

そんな精神状態から、

天命 ー 使命 を悟り

我こそは創作を続けるべき人間である

と、自らの心に打ち勝ち

再び創作に励むことになるまでの

内面における死と回生の道筋

この一部始終を
弟に宛ててしたためた

手紙 ✉️

が書かれた土地であります。

皆さん聞いた事がおありでしょう。
「ハイリゲンシュタットの遺書」
これにあたります。

この遺書はベートーヴェンの没後、
発見されました。

説明の通り内容はほとんど「遺書」ではなく、
ベートーヴェンが自らに打ち勝ち、
再び創作へと邁進する決意が示された
信条告白…の様なものに近いです。
(当然、遺書としての実務的な内容にも僅かにふれています。)

さあそんな

歴史を抱える街

ハイリゲンシュタットの旅日記に
早速参りましょう☺️

ハイリゲンシュタットへ向かう

この日の朝も、私は寝坊助(笑)
朝食は朝に強い相方ちゃん🎻が
蟹雑炊を作ってくれました💕

※私は夕食担当です。とわざわざ言っておきます。

優しい味で美味でした。
やはり誰かに作ってもらうご飯は美味しい☺️
ご飯をくれる相方への💕が更に増す朝です。

朝ごはん中の会話は
昨夜は夜中の雷雨について⚡️

ウィーンの雷のはなしと
日本の雷のはなしをした記憶がありますが、
(どっちもそう変わらんやろ…汗)
何せ朝です。
私の頭はボーッとしていて、
相方が熱弁していた事だけは覚えています。

支度をして重たいスーツケースを引き摺り、
まずはウエストバーンホフ(ウィーン西)の駅へと向かいます。

この後ポーランドへ向かう我々は、
駅で一旦荷物を預ける必要があります。

ウィーンの路線バスに乗っていて
日本と大きく違うと思ったのが、

お年寄りや体の不自由な方が乗っていらしたら、
直ぐに、本当に素早く、
席を立ってさり気なく去って行く方が

必ずいらっしゃるという事。

当然…当たり前と言わんばかりの動作に
さりげない優しさまで加わった

何とも心温かい風景です。

私がたまたま見ただけかもしれませんが、
席をさり気なく譲って去って行くのは
ビジネスマン風のジェントルマンが多かったです。

日本の場合、
日々の勤務に疲れ果てたオジサマたちが、
(本当に日々お疲れさまです✨)
我先に!と言わんばかりに
そう、まるで椅子取りゲームの如く
空席目掛けて一目散!💨
その後誰が来ようと譲ることは無い…
(お疲れでしょう事。無理もありません。)
と言う光景をよく見かけるもので。

譲るのは当たり前。けどさり気なさは忘れない。

素敵な心配りだなと、感じました☺️

ハイリゲンシュタット着 ベートーヴェンハウスへ

ハイリゲンシュタットの駅に着きました。

可愛らしい色のお家が並ぶ道を、
ベートーヴェンの家まで歩きます。

ベビーピンク×白の壁に
窓枠は深いグリーン
そして赤い屋根。
何とも愛らしいお家です。

淡いフレンチブルー×白
グリーンの窓枠も、クラシックな色合いで素敵です。

この時私はまだ車の免許が無く、
車好きの相方ちゃんが
停まっている車について
色々話をしてくれてたのですが、
我殆ど通じず…orz

熱弁にお応え出来ず申し訳ナカッタ…
今なら少しは理解出来る!笑

ハイリゲンシュタット、長閑で良いところです。

ウィーン中心街からだいぶ外れても
建物の格調は高く、
誇り高きオーストリアンの気質を感じます。

ウィーンに来る前にイタリアに居た事もあり、
尚更そう感じられるのかもしれません。

さぁ、ベートーヴェンのお家に着きました。
ト音記号の石畳が入り口の目印です♪

ベートーヴェンハウス

相方氏、スキップで入って行きます。(可愛い)

お待たせいたしました。

それではここからは、
ベートーヴェンハウスの中をご覧くださいませ。

中庭
ベートーヴェンの毛髪
音楽史上、メトロノームを初めて積極的に取り入れたベートーヴェン
毎朝キッチリ50粒の豆を挽いてコーヒーを飲んだベートーヴェン
何度も書き直した譜面…創作の苦しみが伺えます
楽器の上の大きな囲いー聴こえにくい耳に音が集約されて届く様、改良されたピアノ
ペダルが5本!この頃はピアノも発展途上、様々な仕様が生まれ一流の音楽家に与えられました
時計台を見晴らせるお庭にうっすらと虹が掛かりました
国が認めた歴史ある建造物に掲げられるオーストリアの国旗がはためきます

ベートーヴェンハウスと満喫した我々は、
直ぐ近くの教会に立ち寄り、

美しいですね。
ルートヴィッヒもここに来たかな?などと
思いを馳せながら、
ベートーヴェンの散歩道へと向かいます。

ベートーヴェンの散歩道を歩く

ベートーヴェンはお散歩がとても好きでした。
ハイリゲンシュタットでのお決まりの
お散歩コースを歩いてみる事にしました。

Beethovengang ー ベートヴェンの道
こんな訳し方が出来ますでしょうか。
標識が迎えてくれました。

Beethovengang

川や樹木、草花にも詳しい相方氏が、
色んな話をしてくれます。

テクテク歩いて突き当たりまで行って
戻って来ます。

この辺でハイリゲンシュタット観光は終了。

本日中にポーランドへ向かう我々は
(弾丸旅行ですので😅)
そそくさとウィーンの中心に戻り、

シュテファン寺院と
モーツァルトハウスの外観(出たまた外観のみ)と
ウィーンと言えばこれでしょ!と
屋外スタンドバーにて
ホットドックとビールで昼食です。

シュテファン寺院 モーツァルトハウス

シュテファン寺院
モーツァルトハウス
ビールとホットドック。美味でした!

お土産を購入し、名残惜しいですが
最後に街の風景を目に焼き付け、
ウィーンを後にします。

名残惜しさの残る我々は、
空港へと向かう道中 途中下車。

ドナウインゼル駅で降り
ドナウ川のほとりで心を整え、
ウィーンを後にしました。

近いうちまた、必ず参ります☺️
(「行きたいな」ではなく、こう決意しておきましょう。)

ドナウ川

駅を降りたらこの景色。壮観。
白鳥さんたちにもお別れの挨拶です。

如何でしたでしょうか。

やや(いやかなり?)急ぎ気味の
旅行記、4話に渡りお送りいたしました。

今回はベートーヴェンの記念企画という事で
ウィーンの旅行記のみに留めさせていただきましたが、

機会があれば、
イタリアやポーランドのレポも出来たらなと
思っております☺️

その際はまた、お付き合いくださいませ。

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