【譜読みのコツ・譜読みの手順を一から説明します】子供も大人も・初心者さんへ・ピアノビギナーさんへ

こんにちは☀️
こんばんは🌛
ピアノの姜 愛玲(かん えりょん)です。

いきなりですがコチラ、
先日のとある休日の、溜池山王駅です。

溜池山王駅と言えば、
平日のカオス状態は勿論、
休日も、空いている日の記憶は私、アリマセン。
この日は銀座に向かおうと、
銀座線ホームに来ましたがこの有様。

ホームは勿論、渋谷方面の電車内も空いています。

銀座線ホームのまさにコノ場の
日常をご存知の方は、この状況、
分かってくださいますよね??

日本が眠りました。

この日は休日でこそありましたが、
動いていない人の分、
経済が止まっていることを
視覚的にはっきりと突きつけられました。

1日も早く、日常が戻ることを切に願い…

さて。
今日のテーマは「譜読み」です。

過去、当ブログでは
譜読みについての記事をいくつか書いております。

今日はピアノ初心者さんのための
譜読みのコツをご紹介したいと思います。

この記事を読むことをオススメする人

・ピアノ初心者さんや、初級レベルの方
・譜読みが苦手でコツを知りたい方
・初見・聴音・音楽理論などのソルフェージュ力が足りないと感じる方
・譜読み作業の効率を上げたい方

では早速参りましょう。

手順は5つです。

1.譜面を「見て」可能な限り情報を掴む
2.音源を聴きながら譜面を追う
3.曲を段落に分ける
4.片手ずつ練習する
5.フレーズなどの短い区切りをつけて、両手で練習する

ひとつずつ、見て行きましょう。

1.譜面を「見て」可能な限り情報を掴む

まずは読書をするような感じで
譜面を読んでみましょう。
タイトルのある曲であればタイトル、
楽想や速度など、冒頭にどんな指示があるか、
調性(冒頭にシャープやフラットがいくつあるかと、曲の最後の音や和音でほぼ掴む事が出来ます)、
拍子記号(何拍子で何の音符を基準にして感じていく曲なのか)、

などなど
大まかに見て行きます。

また、曲の出来方も見ます。
例えば、

右手のメロディーが主役の曲なのか
分かりやすいメロディーのみでなく、複雑な音形の中にメロディーが隠れている曲なのか
メロディー的な横のラインよりも縦のラインが大事な和声的な曲なのか
左手もメロディーの一端を担っていて、右手との上手な連携が必要な曲なのか

メロディー(旋律)一点だけに絞っても、
まだまだ沢山の「出来方」のパターンがあると思います。
そしてこの「出来方」言わば「譜ヅラ」ですが、
聴いているだけではわからない事も多く、
こうして譜面を見て初めて解る部分があるんですね。

2.音源を聴きながら譜面を追う

正直この部分は、理想を言えばオススメ出来ません。
なぜなら先ずは自分の力で楽譜から作曲家の意図を読み取り、
そこから「自分の解釈」を見つけて欲しいからです。
そのあとで、色々な方の演奏を聴いて
更に自分の解釈を深めるために役立てていただくのが理想です。

しかし今日は初心者さん向けという事で
敢えてオススメします。

CDなどの演奏を聴きながら
「ふむふむ、こんな感じかぁ〜」と、
曲の全体の雰囲気を「感じ」ましょう。
曲の「感じ」をなんとなく掴めたら、
次は譜面を目で追いながら聴いてみます。

譜面をみていなければ
聴き流してしまうであろう部分や、
譜面をみていなければ
気づけなかったであろう部分、
特に分かりやすいメロディー以外の部分を
出来るだけ見逃さずに
目と耳で追います。

さぁ、そうしていると
曲がなんとなく見えて来た感じがしませんか?

ここまでの1と2が、

曲の全体像を掴むための手順です。

3.曲を段落に分ける

ここからは、これまでの手順で掴んだ情報をもとに、
曲をいくつかの段落に分けてみましょう。

短いまとまりに区切って練習をしやすくするためです。
曲の構成を把握することが出来て、頭の整理にもなるので必ずやりましょう。

基本的にクラシック音楽であれば、
一部の現代曲を除き「形式」というものに
則って書かれています。
例えば、

前半8小節をA部分、
後半8小節をB部分とする二部形式

提示部・展開部・再現部と
3つの部分から成る三部形式

など、専門知識や具体的名称がわからなくても、
曲を大まかなパーツに分ける事が可能です。

大きないくつかのパーツに分けたら、
今度は更にそのパーツの中身の特徴も掴んで行きます。

テーマとなるメロディーが繰り返されていたり
それが後に少し違うかたちで登場したり
突如これまでと全然違う部分が登場したり

色々と発見できると思います。

4.片手ずつ練習する

ここまで来たら、
お待たせしました。
いよいよ実際に「手」「指」を鍵盤上で動かせる段階です。

2で掴んだ「曲の全体のイメージ」を持ちつつ、
ゆっくり、自分のアタマが理解出来るはやさで、
先ずは右手を弾いて行きましょう。

正しい音で、
3で見つけたフレーズやパッセージ毎に
なるべく自然で弾きやすい指使いで
弾いて行きましょう。
書かれたリズムでつっかかってしまうようでしたら、
鍵盤から手を離して、
その部分のリズムだけを抜き取って手拍子でたたいてください。
アタマと感覚でしっかりリズムを理解出来たら、再び鍵盤に手を戻し、再開します。

つっかえるというのは、
頭が理解していない(なので手にも正しく命令出来ない)という事ですから、
その都度タスクを分解して、
仕事の容量を小さくして易しくなるよう
レベルダウンしてあげるイメージです。

こんな調子で左手も練習して行きます。

左手は、右手の様に目立つメロディーが登場しなかったりで、
すんなり頭に入ってこない事が多いです。
慎重にさらいます。
頭の中を左手一色にしてしまわず、
頭脳のメモリーの半分ほど空けた余裕のある状態を意識して、
右手の音を思い浮かべながら、感じながら
少しずつさらいます。

これをしながら、
左手の和声の幹を掴む事が大事です。
和声の幹とは、
ある一定のフレーズの中で、
この音さえあれば全体の響きの感じを要約して伝えられる音=ベースの音
バスラインです。

伴奏で一番大事になる音を探しながら練習していく感じです。
この音がないと締まらない!何が言いたいのか分からない!
といった中心的存在を見つけるのです。
正解が分からなくても、常に感じる気持ちを忘れない様にしましょう。

5.フレーズなどの短い区切りをつけて、両手で練習する

ここまで出来たらあと少しです。
片手ずつやって来たことを、
両手で出来る様に練習する段階です。

4の片手練習の段階で、
頭のメモリーをどちらか一方の手だけで一杯にせず、
練習する事に慣れてくれば、

両手で弾いた時の
これまで(片手練習)と全然違う感覚に戸惑う💧

なんて事も減ってくると思います。

両手練習は、
短いフレーズ毎に区切って
どれほど進みが遅くても構わないので、
細かいところをきちんと見て、
それが出来るまで(アタマが解すまで)進まない。
これが一番重要です。

一見遅い様で、

結局はこれが一番の近道です。

一番マズいのは、
なんとなく何小節も進んでしまう事。
更にそれを繰り返してしまう事です。

少しづつで構わないので、
というか寧ろそれが最良の方法なので、
焦らず一歩一歩しっかり進みましょう。

以上です。

如何でしたか?

この手順いきなり全部は難しくても、
出来そうな部分だけでもトライしてみてください。
もし手応えが掴めたら、今度はもうひとつ加えて^^
そうして更にまたひとつと^^
少しずつ、出来る事を増やしていく感じです。

練習のたびに
少しずつやっていけば、
気づいたときに
「あれ?譜読み、前よりラクになって来たかも?」
なんて日が訪れます。

分かりやすく、進歩が目に見えたら
どれだけ良いでしょう。

しかし、

“前よりちょっとラクになったかも”
“何だか前よりはやく弾けるようになって来たかも”

これこそが、
こんなぼんやりとした感覚こそが、
立派な進歩の証です◎

自信を持ってそのまま、前へ進みましょう。

そしてもし、
この記事を読んでいただき
?が浮かんだり、
「いや、やってみたけど出来ません」
って方は是非、

レッスンにいらしてください😉

実際の楽曲をもとに
1から全て、お分かりいただけるまで、
丁寧にお教えいたします。

また何が問題でうまく行かないのか、
見極めて、対策をご提案いたします。

練習の段階から
都度レッスンを受ける事で、
当たり前ですが、
最短距離で道に迷う事なく、
ゴールに向かう事が出来ます。

同じ時間をかけるのであれば、
遥かに効率が良いのは当然です。

最後にご参考まで。
私姜の、初見から譜読み完了までの一連を
動画に納めるシリーズを始めました。
3曲目に突入しています。
よろしければご覧くださいませ。

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それでは今日もよい音楽を。
長文最後までご覧いただきありがとうございました☺️

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